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『創造の奇跡』
イスラームという教え(ディーン)の基盤は、現世および来世の創造主は唯一の存在であると信じることにあります。アッラーはこの地球を創造され、さらに地球上の全存在を創造されました。それゆえ、アッラーのみが人類の崇拝を受けるべき存在なのです。アッラーは、あらゆるものの中でまず最初に筆を創造し、次に天地を創造し、そして人間を創造されました。
約千四百年前に、アッラーが『クルアーン』の中で御説きになったことが、現在科学的に事実であることが証明されつつあります。非イスラーム教徒の間でもそれは同じで、実験室の中での研究結果が『クルアーン』に書かれていることと一致することが分かってきたからです。これは、イスラームという宗教の奇跡です。
例えば、我々は常に生や死といったものが非常に正確に、規則正しく起きてきたことを知っています。また、この地球が非常に秩序だち、組織だち、そして合理的に運行していることを知っています。
ものごとにはそれぞれに秩序があり、それに従って動いています。しかし、思慮深い人は、それらの背後で、それらに秩序を与えた創造主の存在が理解出来るでしょう。例えば、あらゆる生命を育んでいる太陽の存在と運行、さらに月、季節の移り変わり、昼と夜、山々、星たち等々、これらの物事が円滑に進み、この世界が育まれているという奇跡は創造主であるアッラーによるものなのです。
『『クルアーン』の中の証拠』
『クルアーン』の中で、アッラーは次のようにおっしゃっています。
「かれらは頭上の天を見ないのか。
われが如何にそれを創造し、如何にそれを飾ったか。
そしてそれには、少しの傷もないと言うのに。
また、われは大地をうち広げ、その上に山々を据え、
様々の種類の美しい(草木)を生い茂らせる。
(それらは)悔悟して(主の御許に)返る凡てのしもべが、
よく観察すべきことであり、教訓である。
われはまた、祝福する雨を天から降らせて、
果樹園や収穫の穀物を豊かに生長させる。
びっしりと実を付けた丈の高いナツメヤシの木は、(アッラーの)しもべたちの食料」
〔『クルアーン』第五十章(カーフ章):第六〜第十一節〕
アッラーは、ものごとを理解するために知性を使うことを人々に求め、心を正しく使い自分たちの創造主であるアッラーが実在することを知ろうとする者を祝福します。『クルアーン』の中には次のように書かれています。
「天と地の大権は、アッラーの有である。
アッラーは凡てのことに全能であられる。
本当に天と地の創造、また夜と昼の交替の中には、思慮ある者への印がある。
または立ち、または座り、または横たわって(不断に)アッラーを唱念し、
天と地の創造について考える者は言う。
『主よ、あなたは徒〔いたず〕らに、これを御創りになったのではないのです。
あなたの栄光を讃えます。火の懲罰からわたしたちを救って下さい』」
〔第三章(イムラーン章):第百八十九〜第百九十一節〕
奇跡が明らかであることについて、アッラーはこうおっしゃっています。
「地上には信心深い者たちへの種々の印があり、
またあなたがた自身の中にもある。
それでもあなたがたは見ようとしないのか。
天には、あなたがたへの糧と、あなたがたに約束されたものがある。
それで、天と地の主にかけて(誓う)。本当にそれは真実である。
丁度あなたがたが話すことが(事実で)あるように」
〔第五十一章(撒き散らすもの章):第二十〜第二十三節〕
『人間の創造』
実際のところ、知識や智慧、情け、優しさといった純粋な力というのは全て創造主であるアッラーのものなのです。アッラーは人間を創造した際に、あらゆる点において他の被造物よりも優れたものとして人間を御造りになりました。アッラーは人間に心と、アッラーが御持ちの知識のごく一部を御与えになりました。そして、人間に自分たちのことを知るようにと命じられました。それは例えば、自分たちがどのような創造の過程をたどって来たかについてなどです。『クルアーン』には次のようにあります。
「夜訪れるものが何であるかを、あなたに理解させるものは何か。
(それは)きらめき輝く星。
誰も、自分の上に守護者(天使)をもたない者はない。
人間は、何から創られたかを考察させなさい。
かれは精液から創られ、(それは)肋骨と腰の間から出てくる。」
〔第八十六章(夜訪れるもの章):第二〜第八節〕
人類の創造には、誕生から老齢になるまでのいくつもの段階がありますが、そのうちの最も始めの段階について、『クルアーン』の第二十三章(信者たち章)第十二〜第十四節で、アッラーは次のようにおっしゃっています。
「われは泥の精髄から人間を創った。
次に、われはかれを精液の一滴として、堅固な住みかに納めた。
それからわれは、その精滴を一つの血の塊に創り、
次にその塊から肉塊を創り、次いでその肉塊から骨を創り、
次に肉でその骨を覆い、それからかれを外の生命体に創り上げた。
ああ、何と素晴らしいアッラー、最も優れた創造主であられる」
ものごとの秩序や関係、道理などを研究する人たちであれば、『クルアーン』の内容を見て、この世界の創造の各段階がアッラーのみが唯一絶対の存在であることを証明していることが理解出来ることでしょう。それゆえに、全てのものごとはアッラーに帰するべきなのです。アッラーは次のようにおっしゃっています。
「われは天と地、またその間にあるものを、戯れに創ったのではない。
もし、われが戯れを望み、仮りにそうするならば、
わが手近なもの(非物質的な霊的なもの)から選んだであろう。
いや、われは真理を虚偽に投げつけると、その頭を砕く。
見なさい。虚偽は消滅する。
あなたがたが(われに就いて)言うことこそ、あなたがたにとり災いである。
天と地の凡てのものは、彼の有〔もの〕である」
〔第二十一章(預言者章):第十六〜第十九節〕
また、『クルアーン』の別のところでは、こうおっしゃっています。
「あなたは山々を見て堅固であると思うだろう。
だがそれは雲が散るように通り過ぎていくのである。
それは凡てのものを、完成なされるアッラーの御業である。
本当にかれはあなたがたの行うことを熟知なされる」
〔第二十七章(蟻章):第八十八節〕
創造の奇跡、特に、非常に精密な秩序だった地球の構造や、人間の創造の各段階については、地質学の研究者や、医学の研究者も創造主による奇跡であるとしか考えられないと認めつつあります。さらに、最近では、米国の有名な学者が『知識の中におけるアッラー(または神)の存在証明』という本を著しました。この本は、ある国際的な環境会議で朗読されたそうですが、アッラーによる創造を裏付ける大変有用な証拠を示しています。
『創造主の唯一絶対性』
地球の非常に秩序だった運行や、時間の正確な流れという現象は、創造主がこの世界に複数存在しているのではなく、創造主の唯一性を示しているのです。
もし、創造主が複数存在していれば、秩序は崩れて行ってしまうでしょう。それぞれの創造主がそれぞれの方法を持っており、例えば、一人の人間について、ある創造主は死を望み、別の創造主は生を望むということが起こってくるでしょう。
しかし、実際にはこのような問題は生じていません。それはつまり、創造主が唯一の存在であるからであり、あらゆる秩序の裏で非常に大きな力を発揮しているからです。
アッラーは次のようにおっしゃっています。
「もし、その(天地の)間にアッラー以外の神々があったならば、
それらはきっと混乱したであろう。
それで玉座の主、かれらが唱えるものの上に(高くいます)アッラーを讃えなさい。
かれは、その行われたことに就いて、尋問を受けることはない。
だがかれらこそ尋問されるのである。
それともかれらは、彼を差し置いて外〔ほか〕の神々を崇めたのか。
言ってやるがいい。
『あなたがたの証拠を出してみなさい。
これはわたしと共にいる者への訓戒であり、
また以前の世代の者への訓戒である。』
だがかれらの多くはこの真理を理解出来ずに背き去る。
あなた以前にも、われが遣わした使徒には、等しく、
『われの外に神はない、だからわれに仕えよ。』と啓示した」
〔第二十一章(預言者章):第二十二〜第二十五節〕
アッラーはまた、次のようにおっしゃっています。
「アッラーは子をもうけられない。またかれと一緒の外の神もない。
そうであったら、それぞれの神は自分の創ったもので
分裂しお互いに抜き出ようとして競い合う。
アッラーに讃えあれ。
(かれは)かれらの配するものを(超越され)、
ガイブ(不可知な世界)界と現象界を知っておられ、
かれらの配するものの上に高くおられる」
〔第二十三章(信者たち章):第九十一〜第九十二節〕
これらの句が、創造主が唯一無二であることを明快に示しています。
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