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「慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
アッラーの命令は(必ず)来る。それを急いで求めてはならない。
かれに讃えあれ。かれはかれらが同等に配するものの上に高くおられる。
かれはそのしもべの中の御心に適う者に、かれが命じられた啓示を持たせて、
天使を遣わされ(こう仰せられた)。
『われの外に神はないのである。
だからわれにあなたがたの義務を果たすよう勧告しなさい。』
かれは真理によって、天と地を創造なされたのである。
かれはかれらが同等に配するものの上に高くおられる。
かれは一精滴から人間を創られた。
しかし見るがいい。かれ(人間)は公然と異論を唱える。
またかれは、家畜をあなたがた(人間のため)に創られた。
あなたがたは、それらにより暖衣や種々の便益を得たり、またそれらを食用とする。
夕方にそれらを(家に)駆り戻す時、また朝に(牧地ヘ)駆りたてる時、
あなたがたはそれらに優美さを感じる。
またあなたがたが自ら苦労しなければ達し難い国に、
それらはあなたがたの重荷を運ぶ。
本当にあなたがたの主は、親切で慈悲深い方であられる。
また(かれは)馬とラバとロバ(を創られた)。
これらはあなたがたの乗用と飾りのためである。
また、かれはあなたがたの知らない、(外の)色々な物を創られた。
(正しい)道に方向付けるのは、アッラーの仕事である。だが曲った道もある。
もしかれの御心が望むならば、あなたがたは一斉に導かれたであろう。
かれこそは、あなたがたのために天から雨を降らす方で、
それによってあなたがたは飲み、
それによって樹木は成長し、それによって牧畜する。
かれはそれであなたがたのために、
穀類とオリーブとナツメヤシとブドウその外各種の果物を育てられる。
本当にこの中には、反省する民への種々の印がある。
彼は夜と昼、太陽と月をあなたがたのために運行させる。
群星もかれの命令に服従している。
本当にこの中には、理解ある者への種々の印があり、
またかれがあなたがたのために、地上に生育する凡ての物を、
多様の色彩(と性質)になされる。
本当にその中には、(感謝して)訓戒を受け入れる者への一つの印がある。
かれこそは、海洋を(人間に)使役させられる方で、
それによってあなたがたは鮮魚を食べ、
また服飾に用いられるものをそれらから採り、またかれの恩恵を求めて、
その中に波を切って進む船を見る。
必ずあなたがたは感謝するであろう。
またかれは、地上に山々を堅固に据えられた。
(それは)大地があなたがたを揺り動かさないためである。
また川や道を創られた。あなたがたが導かれるためである。
また色々な標識、星を頼りにかれら(人びと)は導かれる。」
〔『聖クルアーン』第十六章(蜜蜂章):第一〜第十六節〕
『あらゆるものの規定』
千四百二十年前、『聖クルアーン』はアッラーによって啓示されました。それは大天使ジブリールを通じアッラーの預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)にもたらされました。
大天使ジブリールは預言者ムハンマドに少しずつ詩句を伝え続けました。それは、二十三年間に及び、預言者が亡くなる前に『クルアーン』は完成しました。
『クルアーン』はアッラー御自身によって、いかなる妨害や腐敗、変更から守られると約束されています。
アッラーは次のようにおっしゃっています。
「本当にわれこそは、その訓戒を下し、必ずそれを守護するのである」
〔第十五章(アル・ヒジュル章):第九節〕
『クルアーン』は、アッラーから、アッラーの預言者達にもたらされた最後の啓示です。その中には、非常に多くの奇蹟が書かれています。それらの奇蹟はあらゆる歴史を通じて存在しました。遠い昔の人々の時代にもありましたし、ずっと遡って、この世界が創造された時から存在していました。
アッラーは次のようにおっしゃっています。
「言ってやるがいい。
『仮令人間とジンが一緒になって、
このクルアーンと同じようなものを齎そうと協力しても、
(到底)このようなものを齎すことは出来ない』」
〔第十七章(夜の旅章):第八十八節〕
「われはあなたに、あなたが主の御許しによって、
人びとを暗黒〈著者註、不信仰と多神崇拝〉から光明に、
偉大な賛美すべき方の道に導き出すために啓典を下した」
〔第十四章(イブラヒーム章):第一節〕
『クルアーン』を通じて、アッラーは人間の生活のあらゆる規則を細かいところまで規定しました。同様に、アッラーの全ての被造物が従うべき規則も定めています。また、『クルアーン』は高潔な道徳に従い、行動するための素晴らしい刺激になっています。そして、悪いものや悪い行ないを退けるものです。
この中で説かれていることは、非常に広範囲になっています。それは、我々の生と死についてから、我々のいる大地や天についての知識まで教えています。さらに、空の星の利用法から、湖や川、海、大洋、および、その中に棲む生き物達についての知識を我々に与えてくれます。
『現実的な規定』
『クルアーン』の中には、人間の本質が語られ、人間の原点が語られています。その一方で、人間の健康や人間との関係についてが語られています。
家族内においては、子供と親との関係の規定や、夫と妻についての規定、遺産相続の規定があります。さらには、まだ生まれていない、お腹の中の子供の権利についても規定しています。
『クルアーン』は個人の喜びと幸せ、また同様に、社会の中の喜びと幸せについても説いています。つまり、商業の取り引きについても説かれており、社会の中での売り買いの規定、金銭やその他のものの貸し借りについての規定も定めています。
『クルアーン』には、社会の中や二つの社会の間の言い争いや衝突をどのように解決するかも説かれています。
このように、『クルアーン』はあらゆる人間の手引きであり、救いであり、正しい道を明示するものです。
「本当にこのクルアーンは、正しい(道への)導きであり、
また善い行ないをする信者(*著者註:以下参照)への吉報である。
かれらには偉大な報奨が授けられる」
注:アッラーが唯一の神であり、正しい行ないをなした預言者ムハンマドは
神の使徒であると信仰する者のこと。
〔第十七章(夜の旅章)九節〕
『アッラーの言葉である証拠』
生理学や社会福祉の学者達が、ある研究をしていました。彼等がその研究についての結論を導き出した時に、『クルアーン』の中に、彼等の研究と同じテーマについて説かれている箇所を発見しました。つまり、彼等の研究のテーマは十四世紀も前にすでに『クルアーン』が解決していたのです。これは驚くべき奇蹟です。
そして、学者達はこのことから、『クルアーン』がアッラーの御言葉以外の何ものでもないことを確信したのです。
アッラーとは、我々がいる大地と天の創造主であり、我々人間の導き手であり、人間というものについて、また人間が何を必要としているのかについて全てを御存じの方です。アッラーは、我々が人として幸福であるためには、何が必要であるかということを細かいところまで規定しました。
そのために、『クルアーン』について勉強したものは皆、『クルアーン』の素晴らしい価値を認め、その導きの正しさに驚きます。
アッラーは次のようにおっしゃっています。
「かれらはクルアーンを、よく考えてみないのであろうか。
もしそれがアッラー以外のものから出たとすれば、
かれらはその中にきっと多くの矛盾を見出すであろう」
〔第四章(婦人章):第八十二節〕
「人びとよ、あなたがたの主から確かに勧告が下された、
これは胸の中にある(病い)(*著者註:以下参照)を癒し、
また信者に対する導きであり慈悲である」
注:、無知や疑い、偽善、不和のこと。
〔第十章(ユーヌス章):第五十七節〕
今日、多くの人々がイスラームに関心を持ち、そして、改宗しています。それは、『クルアーン』を読んだり、勉強をして、それがどういうものかを知るからです。
『クルアーン』は、単に聖なる言葉を集めただけのものではありません。『クルアーン』は、アッラーから頂いた、この世界と人間についての知識なのです。
また、アッラーとは、他の何ものと結び付けて崇拝するものではなく、ただ唯一崇拝すべき存在です。
「もしもわれがこのクルアーンを山に下したならば、
それはきっと遜って、アッラーを恐れて粉々に砕けるのを見るであろう。
こんな譬えを、われは人間に示すのは、
恐らくかれらが熟考するであろうと思うからである。
かれこそは、アッラーであられる。かれの外に神はないのである。
彼はガイブ界(不可知な世界)と現象界を知っておられ、
慈悲あまねく慈愛深き御方であられる」
〔第五十九章(集合章):第二十一、第二十二節〕
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