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2004年3月、「免疫力を強化することによって、あらゆる病気を防ぐことが出来る」という本を立ち読みしました。人間のもつ潜在能力の強さは神秘的です。
この本で感じたことは、アラブ・イスラーム諸国の医学の発展がいかに合理的であったか、ということです。以下は「図解科学で読むイスラム文化」青土社からの抜粋です。
「アッラーが人類に与え賜うた最上の贈り物は健康である。すべての人々は、現在、将来にわたってそれを保持することによって、自らの目的に到達しなければならない。」
ギリシャ・ローマの医学は一般的に疫病を体液という骨組みの範囲内の自然現象と定義していた。イスラ−ムの医師たちは、気質は日々の生活の心労や緊張からきわめて大きな影響を受けると考えていた。疾病は、患者自身が内に秘めている治癒のプロセスを促進する力を利用することによって対処することが出来ると考えられているのである。
今日的な意味合いにおける病院は、1000年以上も前にイスラーム世界で初めて発達した。病院は男性と女性が独立した病棟で、内臓疾患、眼の障害、外科治療を必要とする患者、精神的障害を持った患者、伝染病患者などそれぞれ別棟の病棟が用意された(これはイラクの王朝が今のサウジアラビアから来たアラブによって栄えた頃の記録です)。
すべての大病院はイスラーム世界のあらゆる地域からやってきた管理者、専門家、臨床医師、客員医師などがそれぞれの役割を担っていた。
(中世イスラーム世界の医療倫理と医師と患者の関係は当時の文献が次のように述べています。)医師たらんとする者は、それに相応しい歩きぶり、話しぶりに心がけ、謙虚、高潔、思いやり、慈悲の心を忘れず、蓄財、中傷、ワインと薬物の常用を避けなければならない。また堪忍袋の緒をしっかりと握り締め、患者やその家族に数多くの質問をされたとしてもそれに辛抱強く答えなければならない。医師は富める者にも貧しきものにも分け隔てなく最上の医療を施さなければならない。そればかりか、患者がセカンドオピニオンを求めた場合にはそれに丁重に同意しなければならない。さらにそのセカンドオピニオンが自分の見立てと異なっていた場合にはいずれの見解をも患者に説明しなければならない。
医師は高名な医師の弟子になり、裁判官や法学者の位をもった権威者の厳しい試験制度もあった。合格した人は免許書や証明書を手に入れることが出来た(詳しくは本を読んでください)。
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