アラビア書籍と日本
 

【医学と健康】
 

指圧をはじめとする日本特有の医学療法について解説します。

・ 指圧療法
・ 指圧による自己治癒術
・ 禅ダイエットと健康的な日本食
・ 食は健康への道、そして病への道:マクロビオティック-病気治療のための日本の食養システム
・ 指圧:日本の療法

★アラブ イスラーム学院図書室で閲覧できます。


*本のタイトル:

指圧療法 指圧療法

معالجة الأمراض بالضغط بالأصابع(شياتسو)

تأليف: موريس شربل


*本書の紹介:
指圧は日本で大変馴染み深い医療用語です。この言葉は二つの部分から成っていて、「シ」は指を、そして「アツ」は圧すことを意味します。指圧は、体の特定の点を手の指で圧す療法で、心身のリラックスや活性化を助け、身体に活力を与えるものだと日本では言われています。

この療法で圧される体の点自体は、中国人が鍼治療の際に用いるのと同様の箇所です。しかしながら日本の指圧術はそれより更に易しく、鍼治療による傷みや、それによって起こる得る炎症もなく施され、鍼治療より問題も少ないのです。

また指圧は心身両方を同等に癒し、全身と各器官の状態のバランス保持に働きかけながら、心身の調和を図るのです。

指圧が他のマッサージとは異なっているということも特記に値します。指圧は単なる筋肉マッサージではなく、また体力をつけたりリラックス効果を与えたりするだけのものでもありません。

心身を活性化し、体の各器官ー心臓、肝臓、胃、肺、腎臓といった臓器、そして神経や筋肉、骨格などーのバランスを最良の状態に戻すための治療です。しかも医療器具や薬草、また栄養剤といったものを一切使わずに施されるのです。またマクロビオティック食事療法を併用すれば、指圧はより効果的になります。

マッサージを上方向施すのか下方向へ施すのかは、患部が心臓のように陽の臓器か、胃のように陰の臓器かによるということも後にわかり、指圧療法においてこれは既に良く知られたことです。

しかしマッサージの方向はそのようにいつも同じなのではなく、臓器の働きがさかんであるか衰えているかによって変わるのだということも、その後新たに認識されました。

指圧は誰にでも施せるものであり、自分で、あるいは他の人達に、家や職場などどんな場所でも施すことができるものです。

本書「指圧療法」はこのような概要を背景にして著されました。

本書の1章では指圧療法の定義に加え、西洋医学と東洋医学の比較論が示され、2章では、本文や全編に登場する施術を理解するための概念が記されています。3章では、ツボの位置特定のために体に引かれるさまざまな線を含めて、基本的なツボの特定がなされます。

4章では、指圧による治療の方法の解説がなされ、「按腹療法」などの説明に加え、いつ、どのようにして施されるのかが記されています。

5章では、単独用と二人用の最も重要な指圧の訓練について詳細に示され、最終章である6章では、さまざまな病気への指圧療法が示されており、そこではできる限り多くの病気を取り挙げようとしています。

そして最後に、今現在病気ではない人のために、体をほぐし、リラックスと幸福を実現する指圧の一般的方法を紹介して本書は締めくくられています。

本書はその内容に加え、触れ合い、指圧を施してあげることによって、友人たちとよく知り合うようになれることを、読者の方々に保証します。また彼らの方も、あなたのことをより深く知るようになることでしょう。



*本のタイトル:

指圧による自己治癒術 指圧による自己治癒術

فن الشفاء الذاتي بالضغط بالأصابع، الشياتسو

تأليف: واتارو أوهاشي

著者:大橋渉

ترجمة، تحقيق: يوسف البدر

翻訳:ユースフ・アルバドル


*本書の紹介:
指圧は日本語で「指で圧す」という意味で、「シ」が指を、「アツ」が圧すことを意味し、手の指で体のある特定の点を圧し、日本で言われるように、体にリラックス効果や活力と若さを与える助けをします。指で圧す点自体は、本来中国人が鍼治療で用いるものに他なりません。しかしこの日本の技はより問題が少なく、鍼による痛みも炎症もありません。

指圧は体と心の両方を癒し、体の各部分のバランスを整える助けをすることによって、心身の調和を図るのです。指圧は他のどんなマッサージとも違います。それは、筋肉のほぐしやマッサージ、また体力作りやリラックス法であるだけではなく、体の外部から、心臓や肝臓といった体内のさまざまな器官のバランスを整える独自の治療なのです。

また指圧療法には、薬や薬草、また栄養剤などを用いることはありません。ただ、マクロビオティック療法を併用するとより効果的です。

また指圧療法では、後に、マッサージの方向は治したい臓器の種類によるということも認識されました。つまり、上向きにマッサージするのか下向きにマッサージするのかは、その臓器が、たとえば心臓のように「陽」の臓器なのか、または胃のように「陰」の臓器なのか、その種類によるのだということです。

それは指圧の分野では既に知られたことなのですが、マッサージの方向は一定ではなく、治療したい部位の状態によるのであり、その器官の働きが活発なのか衰えているのかによるのだということも新たにわかってきました。

誰でも自分で、あるいは他の人にこの治療を施すことができます。家の中であれ、職場であれ、飛行機の中であれ、週末の休日にであれ。しかしプロとして指圧を施すには、名の通った専門学校での、1000時間ーつまり約1年間の勉強や研修が必要です。

この本の著書・大橋氏は、アメリカにおけるこの種の代替医療の最も著名な指導者の1人で、彼自身、指圧の研修や治療のための専門学校を持っています。彼のこの書は、指圧の学習とそれを役立てるための、指圧概説百科となっているのです。

*出版者の言葉:
大変多くの人々が、指圧の効用を認めています。指圧は、中国の鍼治療で用いられているツボ(体の特定の点)を指で圧す、日本のやり方です。指圧治療はあなたにリラックス感や活性感を、そして若い活気を与え、神経の緊張、そして疲労や衰えを防ぎます。

また指圧は、関節痛や頭痛、性的不能や痔といったような、健康上の問題を軽減するためにも用いられます。

それに加えて指圧は、友人たちの体に触れることにより、友情を深める新しい方法をも、あなたに提供することでしょう。

アメリカ在住で、最も著名な指圧師の一人とされる大橋渉師は、指圧治療の方法や、自分で、あるいは家で友人に施す指圧のやり方を、本書の中で伝授しています。長年にわたって指圧指導に当たってきた大橋師は、日本人以外の読者の視点に合わせ、不健康な食生活や、体を使わない労働によって多く起こるさまざまな病に重点をおいて本書を書きました。

彼は本書の中で、各ツボのありかを容易に見つけられるように素晴らしい絵図を加え、指圧療法の全容について充分な解説をしました。また彼は、確実に体にエネルギーを与えると言われる指圧の施し方についても、別に一章加えています。あなたに自分自身への指圧の施し方を教える本書は、世界中で出版された指圧に関するどの書よりも秀でており、どの点についてもくまなく解説され、しかもシンプル化されているのです。


*本のタイトル:

禅ダイエットと健康的な日本食 禅ダイエットと健康的な日本食

ريجيم <زن> الغذاء الصحيالياباني

تأليف: كلير بنسون


*本書の紹介:
日本人の平均寿命は世界で最高齢に位置し、他の国々の平均寿命が、男性で74歳、女性で82歳に達した中、日本では、男性が77歳、女性は84歳に達しています。

そして日本の労働保健省の発表によれば、人口の65歳以上の割合は、今現在15%ですが、2025年までには25%に達する見込みだということです。

この偉業は、概ね日本食とその種類に起因します。彼らの食事は健康的で栄養のバランスが良くて多くの病気を防ぎ、脂肪分や吸収の早い糖分が少ないのです。日本食では、米と大豆とお茶を多く摂取します。多くの研究観察では既に、アジア人-その中でも特に日本人の健康は、大豆とその加工品-たとえばきな粉、豆腐、豆乳、味噌など-の消費と、深いかかわりがあることが証明されています。心臓・血管・脚気などの治療で著名な医学者、孫思貌(ソン・シバク/Sun Si Miao-訳者注*)がかつて「薬の王様」と名付けたように、大豆は血糖値を整え、更年期障害を防ぐのです。

大豆に加え、日本人は魚や米という2つの重要な食品を多く摂取しています。米は、数え切れないほどの栄養価と、吸収の遅い糖質を備えており、しかも脂肪分は一切含まれていません。またこのような東洋食の最良の特質は、体をスリムにすることができ、またそのスタイルを保つことができることです。たとえばフランスの伝統的な食事は、健康に大変有益ではありながらも、スマートな体型をずっと維持することはできません。しかしながら日本食は、スマートな体型と素晴らしい健康を人々に可能にするのです。

本書は、日本人に健康的な体と精神を保証している食事の特質をくまなく詳細に提供すると同時に、慣れ親しんだ食事を突然変えてしまわなくてもいいよう、あなた方の食事と禅のシステムを融合させるのに必要な方法を紹介します。また、抗癌、抗老化、抗心臓病作用を持つ物質を含むため、これから継続的に摂取すべき食べ物の種類と特徴についても示されています。

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*注 / 孫思貌(ソン・シバク/Sun Si Miao、581-682):
中国隋・唐代の著名な医学者


*本のタイトル:

食は健康への道、そして病への道 食は健康への道、そして病への道:
マクロビオティック-病気治療のための日本の食養システム

غذاؤنا طريقنا للصحة أو المرض،الماكروبيوتك النظام الغذائي
الياباني لعلاج الكثير من الأمراض

تأليف: خالد عبد اللطيف التركي

著者:ハーリド・アブドゥルラティーフ・アルトゥルキー

アラブ イスラーム学院図書室で閲覧できます。


*本書の紹介:
マクロビオティックは古い起源を持つ食養システムです。その理論は古代中国思想から派生し、ジョージ・オーサワ(*訳者注:桜沢如一、1893-1966)という日本人が70年近く前から発展させ、広めたものです。日本で生まれ、それからヨーロッパに広まりました。

マクロビオティックのシステムは、古代中国の伝統医学において、人間の体に有益だと思われる食べ物を特定し、病気の原因となる有害な食べものを遠ざけるものです。マクロビオティックの推奨者は、健康な人は活力を、病気の人は治癒を得るために、その両者共等しくこのシステムを取り入れることを薦めています。アメリカではこのシステムは、難しい現代病の数々-癌や重い心臓病など-を持つ多くの人々の治療に成功したことで既に良く知られています。マクロビオティックとは一般的に言えば、自然食へ帰り、インスタント食品から遠ざかることを薦める、シンプルな食養システムなのです。

本書の中で、ハーリド・アブドゥルラティーフ・アットゥルキー氏は、食を改善し、自然食へ帰ることによってさまざまな病気を撃退する、日本生まれでヨーロッパ育ちの試み、マクロビオティックの概念を充分に解説しました。

1章ではマクロビオティックの概念と、それによって治療するさまざまな病気について述べ、その後で、バランスの取れた食とマクロビオティックで推奨される食の効用について語り、残りの章では、このシステムを実践してみたい人のために、簡単な実践方法を紹介しています。

本書の解説には、食についての全般的な提言や、何を食べ、何を避ければよいのかというアドバイスに加え、主婦やこの食養法に関心がある人たちが、マクロビオティック食やその料を準備するのに役立つ総合案内も含まれています。

また本書の著者は、マクロビオティックの食材を手に入れるための重要な項目や、レバノのマリヤム・ヌール女史のような、アラブの、また世界のマクロビオティック伝承者について紹することも忘れてはいません。

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*訳者注:日本名は桜沢如一/さくらざわゆきかず、1893-1966。
「ジョージ・オーサワ」はアメリカでの名前。



*本のタイトル:

指圧:日本の療法 指圧:日本の療法

الضغط بالأصابع، العلاج الياباني

تأليف:يوكيكو روين، جيمس وادجنفورد

ترجمة، تحقيق: محمد أحمد النابلسي

アラブ イスラーム学院図書室で閲覧できます。


*本書の紹介:
ヨガやリラクゼーション術がインドに由来し、鍼治療が中国に由来するなら、指圧療法は日本特有の方法です。この療法は日本語で指圧と呼ばれ、シは指を、アツは圧すことを意味します。指圧療法は40世紀余りの経験に基づいており、日本では4000年以上前から用いられているのです。

本書は、易しく平易な方法でこのテーマを紹介し、次のような章から成っています:

1章:指圧の紹介、指の使い方、圧し方のレベル、指圧の効用、指圧の練習方法
2章:性的不能の治療のための指圧
3章:瘧の発作治療のための指圧
4章:頭痛と偏頭痛治療のための指圧
5章:首・肩の筋肉痙攣治療のための指圧
6章:腰痛治療のための指圧
7章:消化不良治療のための指圧
8章:ひじ関節痛症候群治療のための指圧




週刊アラブマガジン編集部


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