アラブとの架け橋
 

【愛・地球博訪問記 アフリカ共同館】

愛・地球博


躍動感あふれる大地…アフリカ共同館

【ジブチ館】

入口風景
アフリカ共同館

今回も引き続きアフリカ共同館から幾つかパビリオンをご紹介します。
まず、最初にジブチ共和国についてご紹介しましょう。
ジブチ共和国は「アフリカの角」と呼ばれるソマリア半島の一角に位置する国で、南北、西側はエチオピアやソマリア両国と国境を接しています。面積2万3200平方キロ、国土の大部分を砂漠が占めています。人口69万人で、そのほとんどがムスリムです。住民の居住地域は南部や北部に集中しています。現在では定住化が進んでいますが、潅木地等では5〜6万人が遊牧生活をしています。公用語はアラビア語とフランス語です。

ジブチを訪れる際、見逃せない観光スポットを2箇所ご紹介しましょう。

アッサル湖: 火山と玄武岩に囲まれた湖で海抜−153mに位置します。眩しいほど白い塩の層と石膏に縁取られた景色は自然の造形美といえるでしょう。
アベ湖: 映画「サルの惑星」の撮影に使われたことで有名な場所です。50mもの高さのある石灰岩の火山があり、硫黄臭のする噴煙が漏れ、温泉が湧き出ています。

ジブチ東部はアデン湾に面し、紅海やインド洋への玄関口として重要な役割を果たしています。ジブチの港は、貨物船で仕事をする乗組員達で賑わい、いろいろな言語が飛び交っています。首都ジブチ市内は、100年ほど前に建設された新しい街です。アフリカ、ヨーロッパ、アジアの十字路ともいわれ、近代性を兼ね備えているところです。国中から商取引のために様々な人種が集い、非常に賑わっています。

ジブチの土産物として多彩な真珠のアクセサリー、アデン湾で採取した貝殻などの工芸品が目を楽しませてくれます。残念なことにジブチ館の写真を撮ってくることができず、ここに掲載できませんでした。興味を持たれた方は是非、「愛・地球博」でジブチ館を生で見てきてください。
ジブチ共和国デーは6月28日です。

【モーリタニア館】

入口風景


以前ご紹介した「スーダン館」の向かい側にあるのがこのモーリタニア館です。このゲートにアラビア語表記でモーリタニアとあったので、思わず入ってしまいました。モーリタニア・イスラム共和国はアフリカ大陸の西に位置し、国の北側はアルジェリアと東側はマリ共和国と国境を接し、西側は大西洋に面しています。国土の3分の2はサハラ砂漠で占められているという自然環境の中で人々は生活しています。

悠久のときの中に息づく砂丘、太陽と共に刻々と姿を変える砂漠の様子は世界で最も美しいという人もいます。そのサハラ砂漠で旅をする遊牧民は過酷な自然の中、アッラーの教えに従い、自然が教示するままに生きているのだということです。

サハラ砂漠を旅する遊牧民の様子をパネルで紹介しています。

 
モーリタニアの子供たちの遊び道具。全て自然の恵みから作り出されたもの。手作りです。カラフルな玉は遊んだ後は食べられます。   遊牧民のテント内を再現


公用語はアラビア語で、フランス語も良く通じます。また、モーリタニアは漁業も盛んで、タコやイカなどの水産物が日本に輸出されています。

アフリカ共同館に入館したのが、1時半頃だったので、スタッフの方たちはお昼休み中でいらっしゃいませんでした。お話できなくで、寂しかったです。時間をずらして、午後遅い時間に行けば、直接いろいろ話が聞けると思います。
モーリタニア・イスラム共和国デーは7月14日です。

【マリ共和国】

このマリ共和国はアフリカ大陸の西部に位置し、7カ国と国境を接する内陸国です。国土の70%がサハラ砂漠です。国内をセネガル川とニジェール川が流れ、これらの川で漁業が営まれています。言語はバンバラ語などの各民族語で、フランス語が公用語とされています。この国の人口の7割はムスリムです。アフリカ大陸の内陸奥深くまでイスラームの教えが浸透していたことに驚嘆し、イスラーム世界の広大さに感動を覚えます。

みんなでテントを作っているところ。


1年を通じて雨季(6〜10月)と乾季があり、雨季には川の水かさが増え、川は重要な交通手段になります。雨季の終わり頃、水が引いた後の氾濫源には稲が植えられ、乾季には牛などの家畜の放牧が行われます。綿花の栽培も盛んで、アフリカ諸国の中で第2位の生産高をほこり、主要輸出品となっています。また、果物のマンゴーはサウジアラビアや、フランスまで輸出されています。

マリ館のスタッフが機織の実演をしています。


マリはその昔、ニジェール川流域にマリ帝国が建国され、14世紀に即位したマンサ・ムーサ王のもと最盛期をむかえました。王はサハラ砂漠を越え、メッカ巡礼の途上で大量の金をふるまった、といいます。このため、カイロの金相場がしばらく下落したといわれています。こうして「黄金帝国マリ」の名はアラブやヨーロッパ世界に有名になりました。その後、歴史の波に翻弄されながらも、1960年9月マリ共和国として独立しました。近年、新たな金鉱がみつかり、掘削が行われています。金は綿花とともに主要な輸出品となっています。
マリ共和国デーは9月1日です。

【北のオアシス…北欧共同館】

共同館内部の様子

アフリカからいきなり北欧というのはどうかと思いますが、これは“おまけ”です。“北のオアシス”というネーミングが気に入りました。北欧共同館はグローバル・コモン4に設置され、デンマーク王国、フィンランド共和国、アイスランド共和国、ノルウェー王国、スウェーデン王国の5カ国が共同出展しているパビリオンです。5カ国共同での国際博覧会参加は3度目で、前回は1970年の大阪万博だったとのことです。

まず、北欧5カ国の紹介パネルが展示されていて、厳しい自然と共に生きてきた人々の努力とこの先の未来も自然と共存していこうとする姿を知ることができます。

次に、各国の「環境調和型エネルギー」の展示コーナーがあります。

 
自然の力は偉大です。風力発電   地熱発電。モデルですので、触ってみても熱くはありません。


しばらく歩くと、「池」が設けてあり、“未来の船”を浮かべるコーナーがあります。北欧へのメッセージを書いた折り紙の船を浮かべるものです。

さらに進むと、ショッピングコーナーがあり、シンプルで洗練された「北欧デザイン」の生活用品等を見て楽しむことができます。もちろん、購入することもできます。

館内をほぼ一周すると、ちょっとした喫茶コーナーがあります。ゆっくり座ってコーヒーや北欧料理が楽しめます。その隣にはオーロラ体験ができるコーナーがあり、映像やビデオでオーロラが映し出されるといった趣向が凝らされています。

フロアをはじめ、建物の中には、木がふんだんに使われていて、木の香りのするパビリオンです。不思議に落ち着いたのはそのためでしょう。「北のオアシス」というだけのことはありました。アジア、アフリカ諸国とは違った、北欧独自のデザインと建築を楽しむことができ、人々がどのように自然と共に暮らしているかを学ぶことができます。




山本ゆみ
アラブ イスラーム学院卒業生

                

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