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エジプト・アラブ共和国大使館 文化・教育・科学部 文化参事官 【カラム・ハリール氏 インタビュー 3】

エジプトとサウジアラビアの大学で長年教鞭をとられ、現在はエジプト・アラ
ブ共和国大使館文化参事官としてエジプト文化紹介に努めていらっしゃるカラ
ム・ハリール氏。
今回が、氏へのインタビュー最終回です。
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Q1.エジプトにおける日本文学の位置づけはどのようなものですか?
A:
エジプトでの日本文学は歴史が浅く、まだなんとも言えません。現在の主流
は、欧米文学特にフランス・イギリスです。しかし近年日本文学への関心は高ま
り、評論や著作の記事は新聞でも大きな紙面を割いて紹介しています。
ヒシャーム・ハッサン氏による「日本近現代史」やアフマド・ファトヒ氏によ
る「源氏物語」のアラビア語訳、私の「日本近・現代文学に於ける文学運動」な
ど様々な作品も生まれ、日本文学理解の大きな一助となるでしょう。
また、日本への留学生は1年半前100人でしたが、現在は400人を超え急
激に増えています。しかしこれは日本に対する興味が高まっていること以外に、
エジプト人にとって日本は欧米よりも治安がいいことや、政治的背景も影響して
いると思われます。
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Q2.エジプト文学で日本人の私たちにお勧めの本があれば教えて下さい。またどのような点でその本がお勧めですか?
A:
ナジーブ・マハフーズをお勧めします。どの著作も、現実的でありのままのエ
ジプトを知ることが出来ます。下町に住む民衆がどのように笑い、どのような話
をし、何を食べているのか、そしてエジプト人の心を理解するために最適である
と思います。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
Q3.
日本語の文字や言葉は変化が激しく、日本人でさえ、1000年前の作品
を原文でなく現代語訳で読むことが多いのですが、アラビア語は変化が少なく、
1500年前の作品もそのまま読まれています。日本語のこのような変化は、日
本人や日本文化にどのような影響をあたえているとお考えでしょうか?
A:
言語の変化が著しいことが、現在の日本人の“昔離れ”の一因であると思いま
す。困難ですが、直接読んで理解することは重要です。日本の昔の文化もすばら
しいのです。是非日本人の皆様も古典を現代語訳でなく直接読んでいっていただ
きたいと思います。
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Q4.
今年は「エジプトと日本との間の文化協定」締結50周年ですが、特別な
企画はありますか?
A:
アラブ映画祭出展、カイロのオペラハウスにて「日本人が見たエジプト」展主催、また7月開催の東京国際ブックフェア(入場無料)ではエジプト人文学者と日本のナジーブ・マハフーズ翻訳者との対話などを企画しています。
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Q5.
この50年エジプトと日本の文化関係に於いて特筆すべき点についてお聞かせ下さい。
A:
1986年の日本の援助によるオペラハウス建設、そして現在計画中の世界一大きな博物館建設、また2011年ムバラクシティに完成予定の日本エジプト科学技術大学(E―JUST)が挙げられます。
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結びに:
私は日本とエジプトの強いパートナーシップがますます深まることを希望しま
す。そして心からの感謝を込めて、良き関係と協力が永遠に続きますよう祈って
おります。この喜ばしい祝年にあたり心からお祝いを申し上げます。
インタビュアー:中易誠子
アラブ イスラーム学院 学生
(2007年6月5日更新)
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