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【近代国家の建設 1】

クウェートの沖にある石油積み出し用の桟橋
クウェートの沖にある石油積み出し用の桟橋。
アルジェリア最大の油田ハシメサウド
アルジェリア最大の油田ハシメサウド。


7大メジャーの成立
 世界の確認石油埋蔵量の6割(北アフリカを入れれば8割)を占める中東・ア ラブ地域は、われわれの家庭生活にも極めて身近な存在になってきている。

 中東で石油が初めて採掘されたのは、1901年にイギリス人ダーシーがイラ ン皇帝から石油利権を獲得し、7年余の試掘を重ね、1908年、南イランで油 田を発見したときであった。彼が設立したアングロ・パーシァン石油がのちのイ ギリス石油(BP)である。

 イギリスが次に目をつけたのがイラクの石油で、1912年、イギリス、ドイ ツの両政府の取決めで“トルコ石油”を設立、1920年にフランスはドイツの 持株25パーセントを引受け、ここにイラク石油(IPC)が誕生した。ヨー ロッパ・グループは、“赤線協定”を結び、アメリカの割込みを阻止しようと 図ったが、米系の石油公社カルフォルニア・スタンダードが1932年にバハ レーンで石油を発見、これを足場にサウジアラビアのイブン・サウド王から5万 ポンドで石油利権を獲得し、アラムコ(アメリカ・アラビア石油会社)が設立さ れた。1938年には英米の合弁によるクウェート石油が大油田を掘りあてた。

 第二次大戦後の1951年、イラン首相モザデクによるイラン石油の国有化の 挫折後、中東における英米の石油利権の比率は逆転、アメリカの大石油資本を中 心とする7大メジャーといわれる巨大な国際石油資本が確立した。


筆者:阿部政雄
転載:「アラブ案内」グラフ社(1980年発行)

(2007年4月17日更新)

                

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