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エジプト
綿花の輸出とスエズ運河の通行料と並んで、観光収入はエジプト経済の大きな
柱の1つになっている。ナイルの湖畔に栄えたエジプト文明以来、エジプトには
世界屈指の歴史的遺跡が数多く現存している。
古代遺跡としては、カイロ郊外のピラミッドが訪れやすいが、ギリシャに現存
する遺跡の40倍の規模をもつカルナック神殿や王家の谷などのあるルクソール
への旅は生涯の思い出となろう。カイロの中にも旧カイロのハンハリーリやモハ
メッド・アリ寺院、カイロ古代博物館などがある。南の避暑地アスワン、“地中
海の真珠”アレキサンドリアもそれぞれ魅力は尽きない。
カイロに行ったら是非とも見ておきたいのは、星影またたく夜空の下、ピラ
ミッドやスフィンクスを光で照らし、音響効果によって古代エジプトの物語を展
開する“光と音ショウ”である。ピラミッドに近いサハラ・シティで行われるオ
リエンタル・ダンスも興趣は尽きない。ただし、冬場の観光シーズンはヨーロッ
パの観光客でこむので、ホテルの予約は必要である。
アラビア半島
18世紀にアラビア湾奥の貿易港として栄えた首都クウェートは、整然とした
街路、世界の一流品が並ぶデラックス・マーケット、クウェート歴史博物館、超
モダンなホテルのある近代都市に変貌した。ファイラカ島にはアレキサンダー大
王当時の遺跡がある。
カタールの首都ドーハには華麗な回教寺院マスジット・アルカビール、魅惑的
なモンタザ・アル・ドーハ公園、美しい海に近いカタール国立博物館などがあ
る。
アブダビの海岸は美しく、昔の城を改造したアルアインやドバイの博物館は、
伝統衣装、武器などを陳列。
聖書時代、紅海への入り口として重要だったアデンには停泊中の船客のための
無税のショッピング・センターがある。緑に包まれた宮殿のテラジャー、南イエ
メンの美しい町マラッカ等南イエメンには景勝の地が多い。
雨に恵まれたオーマンは古代から、灌漑法を高度に発展させ、伝統的帆船ダウ
によって、西南アジア一帯に活発な貿易活動を行った。
筆者:阿部政雄
転載:「アラブ案内」グラフ社(1980年発行)
(2007年11月27日更新)
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