キングダムタワー
 

‐第四回日本・サウジアラビア王国青年交流使節団に参加して‐

【ダンマーン・ジュベイル編】

アラムコにて



 リヤド空港からダンマーンへは確かボンバイ行きの飛行機に乗って行った。つ まりは、国内移動なのに国際線。これには頭を傾げている団員の方が多かったの だが、私は全然気にならなかった。

 あまりにも強烈なかつ怖い出来事で、既にサウジ国内での移動 = 国内線 = 凄い(酷い)というイメージになっているのだが、このダンマーンへの移動はあ まり記憶にない。恐怖に対する脳の防御作用であろう。そのぐらいサウジの国内 線では嫌な思いをした。(注1)

 まず、フィリピン航空の倍くらい狭い。どのくらい狭いかと言うと、一番窓際 の人がトイレに行こうものなら一列総移動。しかし通路も狭くみんな極限まで体 を細める。足の短い私がものの見事に前の座席に膝が届いてしまう(しかもきつ いくらい)のだから、体格の大きな方はさぞ地獄であろう。ふと、アブを見ると 思いっきり辛そう。ついでに言うと隣の人はもっと辛そうである。おそらく長時 間乗ればエコノミークラスシンドロームになるであろう。

 さらに言うととてもボロい。まあ、見た目よりも実はしっかりしているのだろ うと内心思っていたら離陸と同時に頭上にある荷物置き場が突如数箇所開き、荷 物が落ちてくる始末……。機内食を食べる時に使う折りたたみのテーブルは壊れ ていて全く役にたたない。もう二度とサウジの国内線には乗りたくないと思っ た。

 ダンマーンでは、サウジアラビアの国営石油会社、つまりは世界トップクラス の石油会社である、サウジアラムコにも赴いた。と言っても、そんなに感動はし なかったのだが……。強いて言えば、私がダンマーンのスーク(市場)で新しい スーツケースを買ったくらいである。サムソナイトの軽量、大型の旅行バックを 値切り倒して15000円くらいで買った。これで旅行が格段楽になる事は確か である。

 2004年3月24日(水)にはKFUPM(キングファハド石油鉱物資源大学) へ交流にでかけた。キングサウード大学はあまりにも規模が大きすぎて日本語学 生の印象しかないのだが、KFUPMはサウジでもNo.1の技術系の大学ということ もあり、なんとなく少数先鋭の匂いが漂っている。校内も整然としていて、案内 も手馴れた感じ。コンピューター室やサーバー室はまるで地球防衛軍の基地のよ うに最新かつ膨大な数がならんでいた。

 KFUPMは世界中から優秀な学生が集まるらしく、授業も英語で行われているら しい。教授陣もインドや欧米、アラブ諸国などからトップクラスの人材を集めて いるらしい。後に、日本でも多くのKFUPM関係者と会う機会があり、この大学の 優秀さが垣間見れた。

 そんなこんなしているうちにダンマーン、ジュベイルでのプログラムは終了 し、ジェッダへの移動となった。

注1: その後2度ほど国内線を利用したのだが、再びこの時のような飛行機に 搭乗したことはなかった。たまたま運が悪くおんぼろだったらしい。




筆者:鈴木 健        
アラブ イスラーム学院 研究員

(2008年4月8日更新)

                

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