預言者ムハンマド伝
 

【親しみやすさ】
 

預言者ムハンマドは、思いやりがあり、誠実な仲間でした。
彼は教友達を愛していました。知っている人にも知らない人にも挨拶を交わしました。
周囲の全ての人々に親切と愛情をもって接しました。
そして出会った全ての人々に対して大変礼儀正しくありました。

そして謙虚な人と高慢な人を同等に扱いました。
彼は自分を特別扱いしないように要求し、まるで先導者でないかのごとく、教友達の中で暮らしました。


隣人らしさ

預言者ムハンマドは、同じ地域で暮らす親密さにより、隣人達を兄弟、姉妹とみなしました。ある時は妻の作ったスープの香りを嗅いだ隣人たちにも分け与えるように言いました。
また自分達がおいしい食事を取った後に、隣人を空腹にさせたまま満腹で寝る事は、ムスリムとして正しくないと言いました。
また、権利と責任を持つ隣人として生活する事を例証する為に、隣人達が友好的な関係を築いて協力できるように財団を設立しました。
隣人の権利に関し、預言者は言いました。:

「ジブリール(彼に平安あれ)は、彼が、この人を私の後継者にするであろうと私が思うまで、隣人を大切にするようにと忠告していました。」
(ブハーリー、アダーブ巻、No.28、ムスリム、ビッル巻No.146)


善意

彼は、調和の取れた社会に参加する人々にとって良い見本でした。
イスラームは、人々に、他者の権利を侵害しないよう、また、彼らの利害関係を傷つける事がないようにしながら、互いに積極的に協力し合い、相互関係と社会的結合を築くように強く勧めています。

国家の団結と連結を保護する為、また、共同体の繁栄と幸福を得る為に、ムスリム達は、相互敵対、社会的な意見の衝突、互いの中傷、そして、手(暴力)と舌(言葉)で他者を傷つける事を避けるように命じられています。

預言者ムハンマドにもたらされたイスラームは、ムスリム達に、病人を見舞う事、貧困者を援助する事、そして弱者を助ける事を強く勧めています。
イスラームは、人種、肌の色、或いは使用言語に基づく差別を生じません。
その訴えは、人類全体に向けてです。


女性への敬意

預言者ムハンマドは女性の地位改善に関して変化をもたらしました。
女性は男性と同等の相手として、イスラームにより認知されています。
男性は父親で、女性は母親ですが、双方は人生に不可欠です。
女性の役割は男性に劣らず極めて重要です。

この協力により、女性は全ての面で男性と同等の役割をもっています。
女性は男性と同等の権利を与えられ、同等の責任を託され、その相手にあるように多くの特質と多くの属性が彼女にもあります。

女性は個人的、また、社会一般の責任を持つ点で、そして行いに対する報酬を受け取る面でも男性と同様です。教育と知識を追求する点でも男性と同等です。イスラームはムスリムに知識を求める事を強く勧めており、男女を区別せず表現の自由を与えられています。

女性の健全な意見は考慮に入れられ、単に女性だというだけで軽視されることはあり得ません。イスラームは独立して契約、事業、金銭を稼いで所有する事に関し、女性に平等な権利を認めています。

女性の生活、財産、名誉は、男性のそれと同様に神聖なものです。イスラームは、又、女性に相続財産の取り分を与えています。イスラーム以前、女性は、財産贈与を奪われるだけでなく、彼女自身が男性に相続される財産として考えられていました。



ムハンマド アル・トゥワイジュリー著
「預言者ムハンマド(彼に平安あれ)人類への恩恵」の翻訳より

                

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