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預言者(祝福あれ)を非難して傷つけようとした人たちは、昔も今も居る。し
かし彼らはこの預言者が誠実で信頼でき、世界への慈悲としてアッラーが遣わさ
れたことや、人として完璧な生涯を過ごされたことを実は認識していたのだ。そ
して、「ムハンマドはあなたがた男性の一人ではない。彼はアッラーの使徒であ
り、最後の預言者なのだ」と言われ、それからアッラーは彼の名を高めて、「ま
たわれは、あなたの名声を高めたではないか。」
(胸を広げる章94:4)
と言われた、そのアッラーの言葉を無視していたのだ。
公正な人ならば誰でも、ムハンマド(祝福を)の理想的な生涯、誇りうる諸特
徴を知り、彼の有り難味を認知することになるのである。彼の偉大な功徳や影
響、その気質、アッラーからの光と導きをもたらしたということなどを認める非
ムスリムたちの多くの言葉も残されている。
そこでムハンマドはどういう人かを知った公正な人たちの多数ある発言の中か
ら、僅かながらここに紹介することにしたい。彼らは人間の生活に重大な影響を
齎した偉大な人格だということを認識している。またその伝記には深い意味合い
と永劫の諸価値を放つ言葉が残されていることも知っている。
バラモン教の書物には次の言葉がある。「最も恵み多き者は主から法を授けら
れて、その法には英知が溢れている。彼からは光が発せられ、それは太陽から出
ているようだ。」(注1)
またゾロアスター教の経典「ゼンド・アヴェスタ」には、預言者は全世界への
慈悲であり、彼にはアブー・ラハブ(劫火の父)と古代ペルシア語で呼ばれた敵
が対抗することが述べられている。預言者は比べられるものなき唯一のアッラー
信仰を呼びかけているのである。(注2)
また同書には次の言葉もある。「ゾロアスターの共同体人たちがその宗教を捨
てて弱体化したとき、一人の男がアラブの土地から興隆し、ペルシア人を従えそ
の傲慢な連中を征服した。それから既に偶像を処理して清浄になったイブラー
ヒームのカアバ聖殿の方向へ向かわしめ、全世界ヘの慈悲でありペルシアの主人
である預言者に従うこととなった。かれらの預言者は正しいアラビア語で多くの
奇跡を物語っていた。」(注3)
(ジャーヒリヤ時代の)サービア教の聖典「主の宝」第18書には、サブフー
ラダーイユーと呼ばれるアラブの王が出現したとあるが、それは預言者の一人で
その最後の者、と言う意味で、ペルシアにはアルザジャルという王が居た時代で
あった、と出ている。(注4)
現代の作家、思想家、学者達の多大な尊敬を預言者(祝福を)は集めてきた。
そしてかれらの宗教や所属は別として、ムハンマドの有り難味、人類に与えた影
響、そしてその偉大な人徳と特徴について述べることに躊躇はなかった。
「ムハンマド」という題名の本をものした、英国のバーナード・ショーを見て
みよう。彼はその中で言っている。
「世界は永遠の宗教を定めたこのムハンマドという男を思い、彼が常に尊敬され
偉大だとされてきたことを想起する必要がある。それはあらゆる宗教の中でも最
も強力で、永劫である。私は同胞の多数が証左によってその宗教に入ったことを
知っている。それはこの大陸、つまりヨーロッパで大いに広まるであろう。」
「中世においては無知と宗派心によって、ムハンマドの教えを固定的に捉えてい
た。つまりキリスト教の敵として捉えていた。しかしこの男を知るにつけ、彼は
実に驚くべき人物だということが分かった。彼はキリスト教の敵ではない。逆に
人類の救済者というべきだ。もし今日の世界の指導に当たるならば、彼は人類の
希求する平和と幸福を齎し、諸問題を解決するであろう。」(注5)
米国の歴史学者、また天文学者であり物理学者のマイケル・ハートは、近著
「世界の百の偉業」において次のように言う。
「読者に証拠立てられたように、歴史で一番重要かつ偉大な人物は、ムハンマド
であると考える。彼は実に、あの世とこの世の二側面で成功を収めた唯一の人物
である。」(注6)
またサンクス氏は言っている。「ムハンマドはキリストの後、570年して生
まれた。彼の責務は、善良な道徳の根本を示し、唯一神信仰に戻り、この世の後
のあの世の生活でもって、人の理性を格上げすることであった。イスラーム教の
考え方は世界の大きな進展を齎し、僧侶の両手の中にある寺院の周りに人の理性
を結び付けていた重い桎梏から解き放った。ムハンマドはその様なイメージを礼
拝所から凡て消去した。そして絶対的な創造主の偶像を破棄した。また生硬な物
体化の考えに終止符を打った。」
オーストリアのシラック氏は言う。「ムハンマドのような人物と同じ類だとい
うことを人は誇りに思える。文盲に拘わらず、十数世紀以前に法令を齎した。も
しヨーロッパにおいても彼のレベルに達していたならば、どんなにわれわれは幸
せであったろうか。」(注7)
このような発言を並べればそのリストは実に長い。洋の東西を問わず、多数の
人たちがアッラーの遣わしたムハンマドに驚きの声を上げ、その様を人に広く喧
伝している。
(注1)バラモン教のSamaVida、第二部第6節から第8節まで。ダジー・アルフ
サイニー・アブー・クルハ著『バラモン教、ゾロアスター教、サービア教の経典
におけるイスラームの預言者』、ミラーアト・アルジャーミア24巻395号、
2006年2月25日(ヒジュラ歴1427.1.26.)第8頁。
(注2)同上
(注3)同上
(注4)同上
(注5)http://nosra.islammemo.cc/onenew.aspx?newid=166
(注6)『永久の百人』、NY、ハート社、1978年。33ページ。
(注7)http://nosra.islammemo.cc/
筆者:ムハンマド・ハサン・アルジール
アラブ イスラーム学院長
(2007年6月5日更新)
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