読者の声の【イスラームは女性を差別しているか(2)】の記事の中に『クルアーンに"男は女よりも優れている"という一節があるという。』という文章がありますが、一言付け加えさせてください。
おそらくこのクルアーンの一節とはクルアーンのアンニサー章34の「アッリジャール カウワーム−ナ アランニサー」の部分だと思うのですが、この部分の訳は宗教法人日本ムスリム協会出版の『日亜対訳注解聖クルアーン』には「男は女の擁護者(家長)である。」(98ページ)と書かれています。
またクルアーンのアルフジュラート章13節には男女はアッラーのもとに平等であり、優劣は善行とアッラーを畏れることによってのみ存在するということが書かれています。
『人びとよ、われは一人の男と一人の女からあなたがたを創り、種族と部族に分けた。これはあなたがたを、互いに知り合うようにさせるためである。アッラーの御許で最も貴い者は、あなたがたの中、最も主を畏れる者である。本当にアッラーは、全知にして凡ゆることに通暁なされる。』
また預言者ムハンマドが女性に関して「女性は男性の伴侶である。」と言ったハディース(言葉)も伝わっています。
クルアーンの中には"男は女よりも優れている"という意味の節、あるいは同様の意味を示す節は一節もありません。引用された訳ですとイスラームが皆さんがよく誤解される「男尊女卑」を奨励する教えのように誤解されると思われます。この記事を執筆された方は、間違った解釈をしたクルアーンの注釈書あるいは誤訳された本からの訳を引用されたのではないかと思い一言付け加えさせて頂きました。
『週刊アラブマガジン』の「アラブ女性」の中に詳しく書かれていますからもう一度お読みになってはいかがでしょうか?
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