アラブサッカーに恋して
 

【04/05 カタールリーグ終了】
 

昨年の12月に行われた湾岸のサッカー大会、ガルフカップ以来、久々に訪れたカタール、ドーハの街はすっかり初夏の陽気に包まれていました。まだ4月だというのに、ビーチやホテルのプールで泳ぐ観光客も多く、私もさっそく、今年の初泳ぎを楽しみました。

カタールには昨年からプロ化されたリーグがあり、1部リーグは10チームで構成されています。今年から、18試合だったリーグ戦を27試合に増やし、その最終節が4月下旬、湾岸が本格的な夏を迎える前に終了します。
昨年の優勝チームだったアル・ライヤーンは今季2位に後退し、今年はアル・ガラーファが破竹の勢いでリーグ優勝を決めました。ガラーファには、日本代表がワールドカップアジア最終予選で対戦した、バーレーン代表選手のフバイル兄弟が所属しています。

兄のムハンマド・フバイル選手は、右サイドからの驚異的なスピードと突破が持ち味の MFで、ほとんどの得点に絡んでくるのが特徴の選手です。弟のアラァ・フバイル選手は抜群の得点力を誇るFWで、昨年中国で行われたアジアカップでは、イランのアリ・カリミ選手と並び、得点王に輝いた選手ですが、残念なことに、カタールリーグ戦中に負傷してしまい、それまでトップを走っていたゴールランキングレースからも離脱してしまいました。さらに残念なことに、治療のため左膝に大きな手術を受け、リーグ戦ばかりか、8月まであるワールドカップ予選の全試合を欠場することになってしまいました。

「これはサッカーでよくある話。仕方ないさ」
と、苦笑いしていたアラァ選手でしたが、アル・ガラーファがリーグ優勝できたのは、彼が得点し、勝利した試合のおかげとあって、優勝セレモニーのためにスーツ姿で現れたアラァ選手に対し、サポーターは大合唱で声援を送っていました。

優勝パレードのため、スタジアムからコロネーシュと呼ばれる湾岸通りまで、ガラーファの選手たちはチームカラーの青と黄色に彩られたトラックに乗って進んで行きます。その周りをサポーターたちの車が取り囲み、まるで暴走族の集会のような様子になりますが、観衆も路上から、選手たちも嬉しそうに手を振っています。カーステレオから軽快なアラビアンポップが流され、花火も打ち上がり、ドーハの街はお祭りムード一色に染まりました。


執筆:渡邉真由子
フリーライター


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