湾岸の小国の一つ、クウェート。この国にも、もちろんサッカーリーグはありますが、試合方式が少し他の国とは異なります。全部で14のチームが1試合ずつ行った後に、上位4チームと5〜8位までのチームが2グループに分かれ、それぞれリーグ戦を行い、最終的な順位を決定します。海外からプロとしてプレーしている選手はたくさんいますが、クウェートは湾岸諸国の中でも一番プレースタイルが激しいと言われていて、なかには怪我を恐れて、オファーを断る選手もいるそうです。
今年優勝したチームは、アル・クァーディシーヤSCですが、1960年創設のクウェートでも伝統あるクラブです。ワールドカップアジア最終予選グループAに入った現在の代表選手の多くは、このカーディシーヤから選ばれています。カタールのアル・ワクラに所属しているクウェート代表のムサーイド・ナディヤ選手も昨年まではカーディシーヤの選手でした。ナディヤ選手はDFですが、得点力もあり、ときには攻撃にも参加するマルチなプレーヤーとして、湾岸ではその名を轟かせています。
ピッチの上では恐れられているクウェートの選手たちですが、一度競技から離れれば、いたずら好きで人懐っこい、普通のアラブっ子です。これは、今まで見たどのアラブのチームにも言えることですが、静かに食事をしているところを見たことがありません。クウェートの選手たちも同じく、おしゃべりや冗談を言い合い、仲の良さがうかがえます。
代表DFでカーディシーヤに所属する、アリー・アル・シェマーリ選手は、好きなアラブ人選手にバーレーン代表のタラール・ユーシフ選手をあげていました。ユーシフ選手は、プロとしてクウェートSCで活躍していますが、他国の選手でもリスペクトできるところが、サッカーの素晴らしさでもあり、アラブ人同志の仲間意識のように感じます。余談ですが、クウェート代表のイブラヒム監督は、ファミコンの“スーパーマリオ”にそっくりです。きっと誰もがそう思う気がするのですが…。
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