ドバイ国際空港は中東の窓口として、最近多くの日本人観光客が訪れるようにな
りました。タクシーは全て、空港からでもメーターが決っているので、料金を多
く取られることもなく安心して市街のホテルまで行くことができます。いつもは
乗換えだけで、降りたことのなかったドバイの街を、一日だけ延ばし探索してみ
ることにしました。
ゴールドスークと言われる、比較的安宿の多い地区にホテルを取り、荷物を置い
て早速スタジアムへ向かいました。はじめは、アル・アフリクラブへ行こうと
思ったのですが、タクシーの運転手が場所を知らなかったので、そこから一番近
くにあるアル・ワスルクラブへ行くことにしました。しかし、その日は金曜日
だったため、昼過ぎに着いたスタジアムには誰もいませんでした。一度、街に戻
り、しばらく食事や買い物をしていました。ドバイの街にUAEの人は少なく、
商店を経営するのはほとんどがインドかイランの人たちです。しかし、サッカー
の話題となると、特にイランの人たちは目の色が変わります。
「君、サッカーが好きなの?じゃあ、2ディルハム負けてあげるよ!」
イラン代表のスタープレーヤー、アリ・カリミ選手はUAEリーグのアル・アフ
リに所属していました。(来季からドイツ、バイエルンミュンヘンへ移籍)UA
Eの代表自体、あまり強いとは言えませんが、クラブチームはアジアの中でも強
豪として知られています。ヨーロッパやイランの代表選手や、名将監督を早くか
ら起用していたこともあり、オマーン代表監督としてドイツワールドカップアジ
ア一次予選で日本を苦しめたチェコ人のミラン・マチャラ監督も、昨年からア
ル・アインの監督に就任し、チームをリーグ2位にまで上昇させています。
夕方、再びワスルスタジアムに行くと、何人かの選手が練習を終えるところでし
た。声をかけ、チームの様子を訊くと彼らは笑ってこう答えました。
「う〜ん、いまいちだね。何でかと言うと、うちにはUAEの選手しかいないか
らね〜」
なんとも正直なコメントで、こちらも思わず大笑いしてしまいました。とはい
え、5月に行われたキリンチャレンジカップでは、日本代表を破り優勝を果たし
ました。翌日のUAEの新聞は、一面に大きくその悦びを報じていました。
「カレナーホム!ムンタヒブナー!!俺たちの代表がヤツらを喰っちまったぜ!」
湾岸サッカーの底力を感じる試合でした。
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