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私は、この夏初めてシリアへ行った。そこで1週間ほどアレッポ大学の学生たちと会議やフィールドトリップを通して交流を行った。英語があまり話せないのと、緊張して何を話したらいいのかわからないのとで、私はなかなか自分からシリア人学生に話しかけることが出来ず、ちゃんと交流できるのか心配だった。しかし、シリア人学生はとても優しく、いろいろ日本のことを聞いてきてくれたり、アレッポの街を紹介してくれたりで楽しい思い出がいっぱいだ。
ある日、シリア人学生の家に招かれ、私も先輩についていくことになった。ホテルからセルビスに乗って彼女の家の近くで降りたのだが、そこはホテルがある旧市街とは違って道路が整備され、きれいなアパートが並ぶモダンな感じの街だった。彼女は降りるなり、「ここが "NEW ALEPPO"よ」と誇らしげに言う。同じアレッポでもこんなに街の雰囲気が変わるものかと素直にびっくり。そして彼女の家に入ると、私たちはあまりの豪華さにわぁーーっ!!と声を上げた。ウサギ小屋のような家に住む私は、広さだけでなくインテリアのすごさにもただただ圧倒される。そうこうしているうちに、シリア人学生の女の子2人はずっと頭に巻いていたスカーフを取っていた。ムスリム女性がスカーフをするのは男の人に髪や肌を見せないためのものだし、そこには女の子しかいないためスカーフを取るのは当たり前のことかもしれないが、初めて彼女たちの素顔を見ることができ、何か言い知れぬ喜びが込み上げてきた。その後は夕食をたくさんご馳走になったが、すでにお腹がいっぱいだった私はあまり食べなかったので、作ってくれたお母さんに申し訳ないなあと思いつつ、アラブ人の客人のもてなし方は本当にすごいなあとただただ驚くばかりだった。
テラスに出て水タバコを吸ったり、部屋を案内してもらったり、いろいろとシリア人の暮らしぶりを知ることが出来て本当に貴重な体験だった。夜遅くなってホテルに帰るとき、また私を驚かす出来事が…。夜遅いというのに外で小さな子供たちだけで遊んでいたのだ。最近物騒になってきた日本ではあり得ない光景だったが、お昼は暑すぎて遊べないという理由に心の底から納得。そういえば、別の場所でも夜、おばさんたちが数人集まって外でお茶を飲んでおしゃべりをしていたのを思い出した。のんびりとした時間の中で過ごすシリア人の生活を、短い間ではあったが一緒に過ごすことができた。
執筆:山家晴香
津田塾大学学芸学部国際関係学科1年 |
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