アラブ圏を旅してみたら
 

【イエメン II】

(マナカ→ホーハ→タイズ→シャハラ→サアダ)



 滞在2日目、マナカで結婚の集まりに参加することができた。
もちろんイスラム圏なので男女別々だ。
 黒いアバヤ姿の女性が続々と集まって、部屋に入ると顔をだす。アバヤも脱ぐ のかと思ったが着たままだったので、部屋の中でも黒い集団だったが、皆とても きれいだ。
 イエメンでは男女とも太っている人を見なかった。女性も細く、色白で鼻が高 い。顔を出さないなんて本当にもったいないと思う。

 食事をしたあと、ヘナを描いたり、おしゃべりをしたり……皆それぞれに過ご す。私もまだ10代だと思われる3人組と話をしながら両腕にヘナを入れても らった。彼女達はイスラム教の素晴らしさを熱心に説明してくれた。しばらくす ると花嫁が登場。ノースリーブの青いドレス。腕にはヘナ。メイクも軽めで若く 綺麗な花嫁だったが、残念な事に写真はだめ。ここにいた女性全員写真はダメと のことだった。

 夜、ホテルからここで知り合った1人に電話をする事になった。しかし、相手 は英語を話せないし私もアラビア語が片言なので、従業員(勿論全員男性)で英 語を話せる人に通訳を頼んだ。が! 従業員が「相手は女性か?」と聞くので、 そうだと言ったら「電話で女性と話すなんてできない」と断られた……えー!  そんなに厳しいんですかあ……。
 なんとか自力で用件は済ませたが、結構衝撃的な出来事だった。多分ハサンな ら喜んで電話したような気もするが、公の場ではやはり断るのかな。

 その後、ホテルから花嫁が新郎の家にいくパレード(?)を見た。
これでもかと言うほどの爆竹音、そして銃声。赤い閃光が夜空をはしる。
イエメン男性は銃(カラシニコフ)を持っていて、それをお祝いに撃ちまくるの だ。
ホテル客だった欧米人が「like a star wars」と言っていた。それぐらいすご い。

 銃と言えば、この国では首都サナア以外に行くのにパーミットが必要で、時に は兵士の護衛をつけないと行けない場所もある。
 こちらは2人なのに7人の兵士がついたことも……兵士達に囲まれて町を案内 されたので、あまり観光気分にはなれない。

サアダ:彼らが私達の後をぞろぞろとついてくる。前には3人の兵士も
サアダ:彼らが私達の後をぞろぞろとついてくる。前には3人の兵士も


 それから兵士は車の中でカートをしながら無造作に銃を置くので、「その銃 口、こっちに向いてない?」そして道が悪いので「それ暴発しない?」など余計 な心配をしなくてはいけない事も多かった。
 私も銃を持って、夫とツーショットの写真を撮ったが、アバヤ姿なので誘拐さ れた日本人と誘拐犯みたいな構図になってしまった。

シャハラ:カートをしながら「スーパー・カー」の荷台に揺られて山道を行く。
シャハラ:カートをしながら「スーパー・カー」の荷台に揺られて山道を行く。


 少し物騒な感じの話になってきたが、イエメン人は陽気でダンス好きだった。 貧乏だけど生活を楽しんでいる感じ。他国の観光地など同様にぼってくる人達も 勿論いたけど、正直な人もとても多かった。子供達は写真が大好きで「スーラ、 スーラ(アラビア語:写真)」と集まってくる。お金を要求するでもなく、撮っ てもらえればそれで喜んで戻っていく。女の子達は撮られる前にちゃんと身だし なみを整えたりして、とてもかわいい。
 イエメンの人たちにはいつまでも観光客慣れせず、アラブの伝統を守っていっ て欲しいと思う。


筆者:丸山 範子      
アラブ イスラーム学院 学生

(2007年2月13日更新)

                

(→バックナンバー
(→週刊アラブマガジンのトップ


 
↑UP↑

前に戻る


アラブマガジンへもどる

アラビア語カフェ | アラブ イスラーム学院 | サイトマップ | ヘルプ



2007年 アラブ イスラーム学院