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―社会面―
ウマイヤ家の者たちから不正を一掃しました。ウマルはまず最初に自分自身から、次に彼の家族から始めました。そして自分と妻と子供たちに対して国庫から贈られた土地を持ち主に戻しました。
ウマイヤ家の者たちに正統な理由なしに国庫から受け取ったものを返すように求めました。彼はこのことに関して非常に厳しく、人々に次のように言われました。
「私たちはあなたが人々から恨みを買うのを心配しています。」
するとウマルは言いました。
「私は毎日アッラーを畏れている。私を守るものがない審判の日以外に私が恐れることはない。」
同様にウマルは民衆の不正についても取り締まり、不正に奪われた権利を持ち主に返しました。そして国の役人たちに国の財産について注意するように、個人的な必要のためにそれを使わないように注意しました。
また悪い知事や必要以上に厳しい役人たちを退け、彼らの代わりに新しい知事たちを任命しました。そして彼らの行いを監視していました。
そしてウマルは幾人かの役人たちに次のような手紙を書きました。
「あなたが人々を抑圧できるとしても、アッラーはあなた以上に力を持っているということを思い出しなさい。」
そして彼の家来たちに言いました。
「役人たちは民衆たちに対する警察のようになった。私はあなたを自分に対する警察としよう。もし私があなたに対して相応しくない言葉を聞いたり、あなたがたが好まない行為を行ったら私に忠告し、それをやめさせてくれ。」
そしてウマルは役人たちに手紙を書き、その中で次のように言いました。
「ドゥアー(祈願)をするときに私のためにだけドゥアーをするのではなく、男の信者たち、女の信者たちのためにみんなのためのドゥアーをしなさい。私も信者であり、その信者のためのドゥアーは私に対してのドゥアーでもあるのだから。」
ウマルは同様に借金を返すのが大変なものたちの借金を国庫の財産によって返済しました。ウマルの保護は囚人たちにも及び、彼らの生活を支え、服を与え、病人を擁護しました。
そして貧者たちに食事を与える家を提供しました。
ウマルはたくさんの子供を抱えながら体を壊してしまった男たちや未亡人たちが何か必要な時には親身になって心を砕きました。
ある時ウマルのもとに男がやってきて言いました。
「信者たちの長よ、私は貧窮を尽くしわたしのもとには何もないという状態です。あなたのもとにいる私の状態についてアッラーはあなたを問いただすでしょう。」
するとウマルは男に尋ねました。
「何人家族なのかね?」
男は答えました。
「私と妻と3人の子供たちの5人です。」
そしてウマルはこの男と家族に施しを与えました。
またウマルのもとにイラクからの女性がやって来ました。彼女はドアのところに来ると言いました。
「信者たちの長のところには侍従がいるのですか?」
するとそこにいた人々は言いました。
「いや、入りたければお入りなさい。」(彼女のようにカリフに話がある者は許可なしに入っていました)
するとその女性はウマルの妻のファーティマのところへ行き、挨拶をし、座りました。
それから視線を上げると、家の中にはとくに目に付くものは何も見当たりませんでした。そこで女性は言いました。
「私は私の家を建てるためにこのひどい家に来たのです!(施しを受けるために来たのに何もないではないですか?の意味)」
するとファーティマは彼女に言いました。
「この家はあなたのような者たちの家を建てるためにこのように何もない状態になったのです。」
そしてウマルが近付いてきて館に入りその女性に近付いて言いました。
「どうしたのですか?」
すると彼女は言いました。
「私はイラク出身の女です。私には5人の娘たちがいて全員家にいるのです。彼女たちに結婚を申し込むものたちは彼女たちの貧しさを理由に結婚を踏みとどまるのです。どうか彼女たちに施しを。」
するとウマルはインクと紙を取りイラクの知事に手紙を書き、言いました。
「一番上の娘の名は?」
女性が娘の名を教えるとウマルは彼女に対する施しを義務付け、2番目、3番目4番目の娘たちへと施しを義務付け、その間中女性はアッラーを称えていました。4番目の娘に施しを義務付けたとき、その女性は喜びのあまりアッラーを称えることなしにウマルのために祈りました。
するとウマルは手を上げて言いました。
「あなたがアッラーを称えていた間私たちは彼女たちのために施しを義務付けていました。これらの娘たちにアッラーが彼女たちに与えたものの中から5番目の娘に与えるように言いなさい。(つまりウマルは施しはアッラーによるものであって、ウマルの力によるものでは無いと言った)」
こうして女性は手紙を持ってイラクへと帰っていきました。
ウマルの優しさは動物にまで及びました。
人々は馬やそのほかの動物に能力以上の荷物を運ばせ、道を急ぐよう鉄の棒で急かし、自分たちが遊び楽しむために馬を走らせました。
そこでウマルは郵便を運ぶ者たちに動物を急かすために鞭の先に鉄をつけることを禁じました。また能力以上の荷物を運ばせることを禁じました。そして馬を正当な理由なしに走らせることを禁じました。
そしてウマルはアブドゥッラハマーン イブン ヌアイムに次のような手紙を書きました。
「羊を屠殺場へ引っ張って行ってはならない。また屠られる家畜の頭の上でナイフを研いではならい。」
そしてエジプト総督に手紙を書きその中で次のように言いました。
「エジプトでは荷物の運送用の雄らくだが1000リットルの荷物を運ぶという情報が私のもとに届いた。この手紙が到着した後はらくだに600リットル以上の荷物を運ばせてはならない。」
読者のみなさん、今回紹介したのは敬虔なカリフ ウマル イブン アブドゥルアズィーズの功績のほんの一部分です。次回も引き続きカリフ ウマルの偉業を紹介していきますので楽しみに待っていてください。
筆者:リハーブ ザハラーン
アラブ イスラーム学院講師 |
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