慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において

 私はアラブイスラーム学院夜間クラスレベル2で学ぶ機会を得ることが出来ました。仕事は東京の石油関連企業に勤務しています。今回サウジアラビアと日本の石油を通じた協力関係についてお話したいと思います。

 サウジアラビアは石油資源を潤沢に有し、世界の原油埋蔵量の4分の1を保有しています。また原油生産量は世界の生産量の12%を占めます。そして生産した原油の85%を海外に輸出しています。

 対して日本は経済を石油資源に大きく依存し、アメリカ合衆国に次ぐ原油輸入大国です。そしてサウジアラビアからの原油輸入は輸入全量の4分の1もの量を占めています。原油はまたサウジアラビアにとって経済政策上の重要な製品であり、国の経済成長(GDP)の35%を石油産業に依存しています。

 最近サウジアラムコと住友化学は、サウジアラビアのラービグにおいて巨大石油化学プロジェクトの共同実施を発表しました。このプロジェクトを通じて、両国の経済協力関係はさらに堅固になるでしょう。日本は今後とも原油の安定供給先の1つとして優遇されるとともに、サウジアラビアにとって日本は環境技術を導入するための強力なパートナーとなります。近年、国際的な環境保護への関心の高まりから、この様な巨大プロジェクトに対して環境影響が憂慮されています。我々は従来の様に経済発展のみを追求するのでは無く、環境保護の面に関しても判断するべきです。具体的には、環境汚染の低減及び地球温暖化対策です。

 近い将来、日本の環境先端技術がサウジアラビアでの環境に配慮した石油産業活動に役立ち、協力して両国の限りある資源を有効活用できることを期待します。そしてお互いにより良い理解が得られることを願っています。

 平安が皆様の上にありますように

小川 徹之