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去る2月8日(日)、当学院主催の第一回アラビア語オリンピックが開催され、その表彰式、並びに平成15年度卒業式が無事終了しました。
午前中に、アラビア書道、タイピングの2種目の競技が行われ、参加者や見学者全員にふるまわれたアラビア料理の昼食をはさんで、午後にスピーチコンテストが行われました。又、館内には、サウジアラビアの伝統衣装が用意され日用品などが展示された撮影コーナー、書籍配布、販売(アラブを紹介する日本の本、漫画など)のコーナーも設けられ、昼食時には、アラビアのテレビ局の放送や、アラブのアニメ(アラビア語で)の放映もありました。
書道競技は、本田孝一先生(アラビア書道家、大東文化大学教授、第一回アラビア語NHKラジオ講座講師)に審査していただき、タイピングの審査は当学院の講師が担当しました。又、スピーチコンテストの審査は、本田孝一先生、奥田敦先生(慶應義塾大学助教授、第一回アラビア語NHKテレビ講座講師)、師岡カリーマ・エルサムニー先生(獨協大学講師、第一回アラビア語NHKテレビ講座講師)、木下宗篤先生(東京外国語大学、桜美林大学、外務省研修所講師、現アラビア語NHKラジオ講座講師)、下老正雄氏(NHKアラビア語ラジオ・テレビ両講座ディレクター)にお願いしました。スピーチの司会は、山下紀子さん、牧田直哉さんのお二人に担当していただきました。
スピーチコンテストを審査していただいた先生方からは、参加者全体のレベルの高さや、個性的なスピーチへの驚き、又、このようなコンテストにムスリマが参加していることに時代の変化を感じるという御感想をいただきました。さらに、自作の文章のスピーチと、詩の朗読とは別のジャンルとしてやった方が良いのではないかとの御指摘もありました。参加者の皆さんにはこれらの御指摘を次回に生かして頂きたいと思います。
又、コンテスト参加者からは、“ある目的の為に短期間集中して練習することにより、アラビア語に関する知識、発音、度胸などの点でオリンピック前より一段とパワーアップした感じがします。このような機会があったことに感謝します。”“アラビア語は特に発音が難しいので、人前で話す練習は非常に大切で、これからアラビア語を学ぶ皆さんには是非参加をおすすめします。”などの感想が寄せられました。
子供たちによる可愛い合唱が披露された後、環境大臣小池百合子先生、アルイマーム ムハンマド イブン サウード イスラーム大学学長ムハンマドゥッサーリム博士、アラブ諸国の大使の方々のご臨席を賜り、第一回アラビア語オリンピック表彰式並びに平成15年度卒業式がアルクルアーン読誦で始まりました。学院長アブドゥルマジード アルバラウィー先生による、ご来賓の方々、参加していただいた方々への歓迎と感謝の言葉、並びに、卒業生がアラブと日本の架け橋になることを期待する旨の挨拶があり、次いで、卒業生代表斉藤智子さんにより“アラビア語は宝石で埋め尽くされた海のよう… こんな素晴らしい言語を学ぶ機会に恵まれた私たちは、限られた人生の中でしっかり学び日本とアラブの架け橋になって行きましょう。”というアラビア語での挨拶がありました。アブドーラ・アルモーメン・モハンマド氏とファーティマ佐久間氏のお二人に同時通訳を担当していただきました。
さらに、アルイマーム ムハンマド イブン サウード イスラーム大学学長ムハンマドゥッサーリム博士より、日本政府に対する感謝の言葉と共に、“サウジアラビアでは多くの人々が日本語やその文化を学び自国の発展に尽くしており、日本人にも同様にアラブの文化を知っていただきたい。この学院はサウジアラビアから日本国民へのプレゼントです。”という主旨のご挨拶がありました。そして、ご臨席いただいた環境大臣小池百合子先生からは、エジプトのカイロ大学ご卒業後、アラビア語などに関する本を数冊出版され、長年にわたってアラブと日本の架け橋け橋の役割を務めてこられたこと、より多くの日本人がアラビア語に興味を持ち、勉強することで、真のアラブを理解し、より多くの友好関係が生まれるよう期待されていること、そして、今回、アラビア語オリンピックに参加された方すべてが、すでにアラブ世界への日本大使であり、今後ともアラブ・イスラーム学院で真のアラブの心を学んでほしいものである、という心に響くアラビア語でのスピーチを頂戴しました。
当学院の紹介フィルム(授業風景、歴史など)が放映された後、ブカーリ イサム氏によるアラビア語詩の朗読がありました。アラブの文化は素晴らしく、日本の文化も素晴らしい…東洋の二つの文化に共通の夢は平和…平和な社会をめざして共に力を合わせましょう…という内容のとても素敵なものでした。
その後、平成15年度卒業生(20名)に卒業証書と記念品が授与され、さらに、オリンピック入賞者(アラビア書道 1位 齊藤明日香さん、2位 山岡幸一さん、3位 小林真弓さん、和田真季さん、タイピング 1位 斉藤智子さん、2位 レイ江三子さん、3位 堀田史子さん、スピーチコンテスト 1位 シーナー徳子さん、2位 西頭令子さん、3位 柴田格さん、斉藤智子さん)に記念品が贈呈されました。
式終了後、ホテル ニューオータニに於て、卒業生祝賀立食パーティーが開かれました。その席上、本田孝一先生より、今回アラビア語オリンピックが日本で初めて開催され、又NHKアラビア語講座が始まり、アラビア語が注目を集めている折、今後、日本人が学びやすいようなカリキュラムの調整や学習教材の作成に力を入れていく必要があるのではないかという旨のアラビア語でのスピーチを頂きました。
卒業生からは、“アラビア語を通して、アラブ世界と触れ合う機会があったことに感謝します。”“2年間この学院に通い続けたことで、自分でも驚くほどアラビア語の力がつき、もっと勉強を続けてみたいと思うようになりました。”“日本に居ながらにして、アラブ・イスラーム世界の人々と知り合い、その生活の一部をかいま見ることが出来た事は、とても新鮮で楽しく貴重な体験でした。”といった声が寄せられました。
これまで関心の薄かった多くの日本人が、今、皮肉にもテロや戦争を契機としてアラブ・イスラーム世界に対する関心を高めています。今回ご挨拶いただいた方々に共通の思いは、ニュースで伝えられる戦争やテロの映像の向こうに、家族や友人を思い、平和な生活を願う人々の普通の生活があることを、多くの日本人に理解してほしい、そして、どうしたら私たちに共通の願いである平和な生活を私たちみんなが手にいれることが出来るのか、一緒に考えていきたい、という事にあるのではないでしょうか。
これまで、遠く離れて接点の少なかったアラブと日本の二つの素晴らしい文化が、お互いに学びあい交流を深めていくことによって、さらに素晴らしい新たな文化が生まれる可能性すら感じられます。21世紀の初頭に、この学院が日本に開校したことは、まさに新しい時代への幕が開けられたという事を意味するものではないでしょうか。アラブ・イスラーム世界へのドアは、既に目の前に開かれています。より多くの日本人が、この学院を利用して、アラビア語やその文化を学び、アラブ・イスラーム世界との交流を深めていくことを切に希望します。今回ご協力いただきました全ての方々に、心より御礼申し上げます。
現在アラビア語を学習中の皆さん!そしてこれから学習しょうとしている皆さん!次回アラビア語オリンピックに、ふるってご参加下さい!
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