安倍晋三内閣官房長官ご祝辞
—第三回アラビア語オリンピック開催にあたり—

安倍晋三内閣官房長官ご祝辞

ファイサル・ハサン・トラード大使閣下、ムハンマド・ビン・ハサン・ビン・アブド・アル・アジーズ・アッズィール学院長、ご列席の皆様、
アッサラーム・アレイコム

アラブ イスラーム学院の「アラビア語オリンピック」表彰式に際し、日本国政府を代表とし、一言ご挨拶申し上げます。

まず、私は今回で「アラビア語オリンピック」の開催が第三回を迎えることとなり、関係者の方々に対し心から祝意を申し上げます。また、世界で最も難解な言語の一つとされるアラビア語学習に日々取り組まれている学院生のご努力に敬意を表します。

我が国にとって中東諸国は、エネルギーの供給源や貿易・投資のパートナーという観点から極めて重要であり、咋今、中東情勢に関する報道のない日はありません。このような中東に対する関心の高さと相俟って、国連の公用語であり、世界で2億2500万人以上の人々によって話され、偉大なイスラーム文明を築いた言葉でもあるアラビア語への関心が一層高まっており、我が国においてもアラビア語を学習される方が年々増加していると聞いております。

アラブ イスラーム学院は、サウジアラビア王国イマーム大学の分校として、また、サウジアラビア王国大使館の広報文化センターとして、我が国におけるアラビア語教育の促進や我が国と中東地域との文化交流を強化するという極めて重要な役割を果たしています。アラビア語のスピーチ・コンテストやタイピング競技等を通して、日頃のアラビア語学習の成果を競う本件オリンピックは、アラビア語の学習やイスラーム教の普及を通じた学院の貴重な活動が集約されたものであり、誠に有意義であります。これは、我が国の中東との相互理解を一層深めることにおいて大きく寄与するものであります。ここに関係者のご尽力に対し心から敬意を表します。

また、我が国とサウジアラビア王国との関係につきましては、昨年、外交関係樹立50周年の節目の年に、様々な記念行事が実施され、両国国民の間で更なる相互理解を深めることができました。特に我が国国民が、ともすればこれまでサウジアラビアに対して抱いてきた「砂漠と石油の国」というイメージから脱し、この伝統ある若き近代国家をより身近な国として感じ、王国に対する正しい認識が広まったと言えます。これらの交流にもアラブ イスラーム学院が大きな貢献をなされております。

さらに、本年4月サウジアラビア王国のスルタン皇太子殿下が我が国を公式訪問され、政治、経済のみならず、文化をはじめとした重層的なパートナーシップ構築に向け大きな成果がありました。今後とも、この重層的なパートナーシップ構築において、アラブ イスラーム学院の貢献を強く期待します。

最後になりましたが、私は本日アラビア語・オリンピックに参加された学院生の方々が、サウジアラビア王国、ひいては中東と我が国との交流の架け橋になられることを祈念いたします。

シュクラン・ジャジーラン






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2006年 アラブ イスラーム学院