拓殖大学は創立100年記念事業のひとつとして昨年12月、拓殖大学海外事情研究所付属の研究機関であるイスラーム研究センターを設立した。
拓殖大学とイスラームの関係は古く、一期生の田中逸平氏が1924年に日本人で2番目にマッカ巡礼をした時に遡る。以来イスラーム研究は継続され、1962年には他大学に先駆けて聖クルアーンの言葉であるアラビア語を外国語科目として取り入れた。
6月7日、同センターの設立を記念してシンポジウムと祝賀会が文京キャンパスで開催された。シンポジウムには関係者を始め約200人が参加し、イスラームシンポジウムに相応しくクルアーンの朗誦で始まった。
小田村総長、佐瀬海外事情研究所所長の開会挨拶の後、森センター長の基調講演「イスラームの人々と法(シャリーア)」が行われた。引き続き「イスラーム世界は今……」と題してパネルディスカッションがセンターのスタッフ4名のパネリストとコーディネーターによって行われた。
シンポジウムの後、キャンパス近くの会館で関係者及びイスラーム諸国外交官など40名程が参加して祝賀会が開催された。クルアーンの朗誦に続き森センター長の開会挨拶、藤渡理事長の挨拶があり、ワリー・サウディアラビア臨時代理大使、マブルーク・エジプト大使館文化担当参事官、林・日本ムスリム協会最高顧問から祝辞が述べられた。
イスラーム研究センターの主目的は今まで国内のイスラームの情報が主に欧米を通してもたらされたのに対し、イスラーム世界から直接発せられた知識、情報を取り入れ、イスラームの本来の姿を伝えていくことにある。
特にイスラーム社会の基盤であるイスラーム法に重点を置き、世界のイスラーム機関とも提携して研究を進め、実社会に役立つ研究機関を目指すこととしている。そのためセンター内にイスラーム諸国でイスラーム学を研鑚した7名によるシャリーア専門委員会を設けたが、このようなイスラーム専門研究機関は本邦初であり、国内のみならずイスラーム諸国からもその成果が期待されている。
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