調布小・中学生がサウディ“一日体験学習”

—アラブ・イスラーム学院でアラビア語を受講—
アラブ・イスラーム学院玄関前で。調布市の小・中学生と父兄と学院関係者
アラブ・イスラーム学院玄関前で。調布市の小・中学生と父兄と学院関係者
 昨年夏、大好評を得た調布市サウディアラビア友好会主催のアラブ・イスラーム学院訪問が今夏も実現、30組の親子64名が同学院を訪問して、サウディアラビアやイスラームに関する体験学習をした。

 調布市サウディアラビア友好会は、2002年のワールドカップ大会で来日したサウディアラビアのサッカーチームが調布市をキャンプ地としたのを機に生まれた同市とサウディアラビアとの友好関係を背景として設立されたもので、同友好会主催のアラブ・イスラーム学院訪問は「これからの社会や世界を担う子供たちが、いろいろな文化や社会を知ることで世界の平和や平等を考えるきっかけにしてほしい」との意図から実施された。

 7月27日午後2時前、一行は東京・港区元麻布にあるアラブ・イスラーム学院にバスで到着した。まずアブドルマジード学院長から「サウディアラビアとの友好を深めるためにサウディのことをよく知っていただきたい」との挨拶があった。

 続いて同学院の片山廣氏が、「私たちの日常生活で使う言葉の中にはアラビア語起源のものがたくさんある」と“日常生活の中にあるアラブ”について、イサーム・ブカーリ氏がサウディの子供たちの生活、学校授業、親孝行等“サウディ社会”について分かり易い説明を行なった。

 アラビア・コーヒーとナツメヤシの休憩の後、ムハンマド・ザイトゥーン氏から興味深いアラビア語の授業を受けた。

アラビア語授業
アラビア語授業
 以下は参加した小・中学生および保護者の感想。

●中学3年生
「サウディアラビアの男性は母親を第一に考え、女性を大切にする。やさしさが感じられた。びっくりしたのは、男性が入れない場所がいくつもあること。外出の時、目以外は黒い布で覆うこと。

 言葉でも、女性には“アンティ(貴女)”、男性には“アンタ(貴男)”といい、「私は日本人です」という時も女性なら“アナ・ヤーバーニーヤ”、男性なら“アナ・ヤーバーニー”と言い方が違うことにも驚いた。

 言葉や習慣は違っても同じ人間なのだから戦争の無い平和な世界でありたい。日本人しか知らない私がサウディアラビアの人と話せたのは楽しかった」

●小学3年生
「サウディアラビアの話を聞いて、とても行きたくなった」

●小学6年生
「アラビア語の授業は先生が全部アラビア語でしゃべったので、最初は分からなかったけど、そのうちだんだん付いていけるようになって面白かった。将来サウディアラビアに行ってもっとアラビア語を勉強してみたいと思った。楽しいアラブ・イスラーム学院でした。有難うございました」

●小学4年生・保護者
「アラビア語、はじめはよく分からなかったけど、あとになってよくわかってきた。行ってよかった」
「イサームさんは日本語もお話の仕方もとても上手で、子供たちは引き込まれるように聞いていた。『日本語無し』のアラビア語授業がとてもよかった。帰宅後、子供はメモを片手に家族にアラビア語で一生懸命に話していた」

●小学4年生・保護者
「ビデオやプリントなどの教材や授業の進め方が工夫されていたので、親子ともに理解がしやすかった。アラブの方々の民族意識の深さに感心した」

●小学3年生
「アラビア語の授業が楽しかった。あいさつの“アッサラーム・アレイコム”、“ワ・アレイコム・ッサラーム”が忘れられない。デイツは甘くて栗を砂糖で煮たようでおいしかった」

図書室でサウディアラビア紹介の本を見る子供達
図書室でサウディアラビア紹介の本を見る子供達
●小学5年生・保護者
「印象に残ったのは初めて見たアラビア文字、ソファーの刺繍、衣裳、イスラームの教えなど。とてもいい勉強になった。また行きたい」

「片山さん、イサームさんが、各々、自分の国の文化に対する誇りと相手国の文化に対する敬意をもって、友好に貢献しようとする姿勢が素晴らしい。イスラーム文化は知らないことが多く、コーランが共通の“教科書”であるとの話が印象に残った。アラビア語の授業は思わず引き込まれるほど楽しかった。今回覚えたことは忘れないようにしたい。楽しい体験訪問だった。シュクラン!」

●小学2年生の保護者
「学院長のお子さん達は小さな親善大使、笑顔が忘れられない。体験訪問のすべてが珍しくワクワクした。お世話になった皆様にお礼申し上げます」

●小学4年生
「聞いたことも習ったこともないアラビア語で1から6まで言えたのがとても嬉しかった。アラビアの夏と冬の気温や、女の人や男の人の格好がわかったので、自由研究にしてみんなに教えてあげたい。楽しかったです。有難うございました」

●保護者
「マンゴージュース、アラビアコーヒー、ナツメヤシのもてなしからアラブを感じた。また、学院の建物の素晴らしさからサウディアラビアの豊かさを感じた。イスラーム世界とは全く無縁だと思っていたが、今回の訪問で、日本人が忘れてしまった大切なものをイスラームが教えていることに気付かされ、日本よりずっと豊かで贅沢な暮らしができるのに、それをひけらかさないサウディ人の慎ましさに感銘を受けた」

●中学1年生
「アラビア語、全然関心がなかったのに今は他の単語や挨拶が知りたくなった。2002年のワールドカップでサウディが負けたあとチームの人達と会うことができなくなり、サウディアラビアのことが気になっていたので、今回の見学に参加してよかった」

●小学1年生・幼稚園児の保護者
「館長さんのお子さん達のお陰であちらの衣装がよく分かった。ナツメヤシが美味しくて子供たちは沢山頂きました」


(※役職名等は、すべて当時のものです)


転載:「日本サウディアラビア協会報」
No.213 November2004

(2007年11月9日更新)













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