日本・サウディアラビア国交樹立50周年 特集3

—協力分野拡大の50年—
日本サウディアラビア協会会長 小長啓一
日本サウディアラビア協会会長 小長啓一 
 1955年の日本・サウディアラビア王国外交関係樹立から50年間、両国関係は着実な発展を遂げました。

 先ず、最近の我が国皇室とサウディアラビア王室の交流を見ると、1994年の皇太子徳仁殿下ご夫妻の王国訪問と1998年のアブドッラー・ビン・アブドルアジーズ皇太子殿下の来日があげられます。

 また、官民における交流も年を追って盛んとなり、従来のサウディアラビアからの安定的石油供給と日本からの工業製品輸出という単なる貿易面での関係から、投資、技術協力、人材開発、文化・学術・スポーツ交流などの分野へ多角的・重層的な関係に拡がっていることは喜ばしい限りであります。

 文化・学術面では1982年以来、「アラブ・イスラーム学院」がアラビア語、アラブ文化を広く日本に紹介しています。また、スポーツ面ではアブドッラー皇太子寄贈のサウディアラビア・ロイヤル・カップ・レースが東京競馬場にて1999年以降毎年開催され、リヤードでも2002年からジャパン・カップ・レースが行われております。

 サッカーでは2002年に日本で開催されたワールド・カップにサウディ・チームが参加し、チームを受け入れた調布市民との友好の輪が広がるなど、サウディアラビアはますます身近な存在となりました。
 国交樹立50周年の今年は多彩な記念行事が行われます。当協会としても50周年記念行事が成功するよう精一杯のお手伝いをさせていただくとともに、日・サ親善関係の発展と相互理解の増進のためにさらなる努力を続ける所存です。
愛知万博開会式に出席のため来日したヤマーニー・サウディアラビア商工大臣とトゥラード大使と小長会長(2005年3月、東京)
愛知万博開会式に出席のため来日したヤマーニー・サウディアラビア商工大臣と
トゥラード大使と小長会長(2005年3月、東京)
—ワールドカップ2002から始まった友好関係—
調布市長 長友貴樹
調布市長 長友貴樹 
 サウディアラビアと日本の国交樹立50周年のこの記念すべき時に、ご挨拶を申し上げる機会をいただいたことは誠に光栄であります。

 サウディアラビアと私ども調布市との関係は、世界最大のスポーツイベントであるサッカー・ワールドカップ2002年大会において、調布市がサウディアラビア代表チームのキャンプ地となったことを契機に始まりました。

 以来3年間、調布市および調布市民による交流活動は年を追うごとに盛んになり、日本の中でサウディアラビアの一番の友人は我々調布市民であるという自負すら抱いております。
 キャンプ地を記念して毎年6月に開催しているフットサル大会にはサウディアラビアからの留学生にも出場をお願いし、大人も子どももスポーツを楽しみながら交流を図り、サウディカップの争奪を行っております。

 また、アラブ・イスラーム学院の体験学習では、50人を超える子どもたちがイスラーム文化に直接触れ、感動的なアラビア語授業を初体験しており、多感な少年期に国際的な感覚を養うすばらしい機会を与えていただいております。

 一方、昨年は調布市の職員が調布市サウディアラビア友好会訪問団員として、また、日サ青年交流使節団のメンバーとして、サウディアラビアを訪問し交流を深めて参りました。

 経済活動に止まらず、このような草の根による異文化交流こそが必ずや日・サ両国民の相互理解を深め、より一層の友好と平和をもたらすものと私は信じており、今後も引き続き友好親善活動を推進して参る所存であります。

 最後に、国交樹立50周年を機に、サウディアラビアと日本、そして調布市との友好親善関係の一層の発展を心から祈念して、私のご挨拶とさせていただきます。



(※役職名等は、すべて当時のものです)
転載:「日本サウディアラビア協会報」
No.214 April 2005

(2007年12月21日更新)













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