小長会長、故ファハド国王の弔問に訪サ

日本サウディアラビア協会事務局長 徳増公明 
 8月1日午後4時頃、リヤードのJETRO事務所からテレビとラジオの全ての局がクルアーンの読誦に切り替えたとの一報が入り、まもなく外電がファハド国王の逝去とアブドッラー新国王、スルターン新皇太子就任を伝えてきました。

 日本サウディアラビア協会としては、小長会長がサウディアラビア政府に直接弔辞と就任祝いを伝えるべく、直ちに在京サウディアラビア大使館を弔問し、記帳を終え、ビザの発給を受けました。小長会長に同行し翌2日朝9時過ぎの日航機で成田を出発、マニラを経由して同日夜10時近くにリヤード空港に到着しました。

 葬儀は既にその日の午後の礼拝の後、リヤードの旧市街にあるイマーム トルキー ビン アブドッラーモスクにて行われ、ファハド国王のご遺体はその後、市内の墓地に埋葬されていました。

 3日は、午後の礼拝の後、葬儀が行なわれたモスクのすぐ近くにあるフクム宮殿で、アブドッラー新国王に対する国民の忠誠の誓いの式典が行われました。私たちは引き続きそこで予定されている新国王の接見を受けようと、JETRO職員の協力と弔問目的のビザの効力で警備の厳しい3箇所の検問を通過しようやく宮殿内に入ることができました。

 宮殿内の大応接間にはサウディ官民の代表者たちを始め、世界各国から駆けつけた要人やサウディ駐在の各国大使などが待機しており、私たちも3時間ほどそこで待ちました。午後3時頃になって、諸外国の王族、首脳との面談があるため本日の接見は終了することとなったので明日改めて出直すようにとの通告があり、残念ながらアブドッラー新国王への拝謁は叶いませんでした。

 小長会長は、その日の夕方、サウディアラビア商工会議所のジュレイシー会頭を彼の事務所に訪ねて弔意を述べるとともに日サの経済交流について意見交換を行ない、かつ新国王の謁見を受けられるよう助力をお願いしました。

 4日は、サウディ商工会議所スタッフの協力もあり、フクム宮殿の大応接間に一番乗りで到着しました。待つこと暫し、数組の外国人施設とともに接見の部屋に通され、1時間半程するとリヤード州知事のサルマーン殿下が現われました。
サルマーン殿下の接見を受ける小長会長
サルマーン殿下の接見を受ける小長会長
 サルマーン殿下は、正面の席に座り張りのある声で「超多忙の国王と皇太子に代わって皆さんの表敬を受けます。弔意と祝意を述べるため遠路はるばるおいでいただき謝意を表します。国王と皇太子からも謝意を伝えて欲しいと頼まれました。皆さんの国と我が国の友好関係を今後も維持すると同時に、一層の強化を期待します」と述べられました。

 これに対し、小長会長は旧知のサルマーン殿下の眼を見つめ「日本サウディアラビア協会会長として、弔意と祝意を述べるため参上いたしました。故ファハド国王が待望しておられた日本からの投資は、この度、住友化学とアラムコとの合弁プロジェクトとして結実しようとしています。新国王の下におけるサウディアラビアと日本との二国間関係の強化、発展のために、我が協会も引き続き努力して参る所存です」と応え、サルマーン殿下は、暖かい眼差しで何度も頷いておられました。

 私たちは紆余曲折を経ながらも所期の目的を達し、4日の夕方リヤードを発ち帰国の途に着きました。
 



(※役職名等は、すべて当時のものです)
転載:「日本サウディアラビア協会報」
No.215 September 2005

(2008年3月14日更新)













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